和食ではよく砧巻き(きぬたまき)や鳴門巻き(なるとまき)といったものを作りますが、家庭では作る事は少ないと思います。しかし、作り方さえ覚えてしまうと簡単にできます。
今回は見た目も良い鯵と胡瓜を使った酢の物をご紹介します。
私は魚市場などに行くと、少々買いすぎてしまいます。鯵など刺身で食べるのには買ってきてすぐ食べたほうが良いですが、酢の物にしておけば2日~3日は持ちます。少々鮮度が悪いものを買ってしまったなぁ~という時も酢の物にしてしまいます。
明らかに買い過ぎてしまった時は干物にして保存しています。
砧巻きとは??
桂剥きにした食材(主に野菜)にメインとなる食材を芯にして、筒状に巻く料理につく名前。
砧(きぬた)とは布を打って柔らかくする為につかう木や石の台。
その砧を打つ木づちが円柱形の形をしているため、砧巻きという名前が付いた。
鳴門巻きとは
鳴門巻き(なるとまき)は、魚肉のすり身を主原料とする断面が渦巻模様のかまぼこの一種。略称は「なると」。 鳴門海峡の渦潮にちなんで名付けられたといわれている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
和食ではこの渦巻き状に仕上げた料理に鳴門と付けることがあります。
同じ素材同じような料理でも、『胡瓜と鯵の鳴門巻き』となる。こちらは渦巻き状に巻き込むので砧巻きに比べると少々難しい。
胡瓜と鯵の砧巻き 作り方
巻きすがあればよいですが、無くてもできます。
材料
・鯵 120g 1本 ・胡瓜 1本
・塩水(水250cc:塩30g)
三杯酢
・酢15㏄ ・薄口醤油 15㏄ ・味醂 15㏄
鯵は三枚に卸した状態から解説させて頂きます。鯵の3枚卸は、『鯵捌き方』で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
鯵の両面に塩を振ります。少々強めに振っておいて大丈夫です
30分待ちます。鯵から水分がでてきます。
流水で洗い流し水気をきっておきます。
三杯酢(酢15㏄、薄口醤油15㏄、味醂15㏄)を合わせたボールに鯵を浸けます。漬けたら上からラップを落とし均一に浸かる様にします。
10分漬けたら、軽く水気が切れるようにしておきます。
胡瓜のヘタは取り、その周りは青臭いので、えんぴつ削りするようにクルっと剥きます。
3等分に切り、桂剥きします。胡瓜の中の点々が見えるまで剥きます。
薄く剥くというより、均等な太さで剥くことを意識します。
剥けたら、塩水(水250cc:塩30g)に入れ10分待ちます。
手で触ってしんなりしていたら、塩水を水でよく洗い流します。
鯵、胡瓜共に下準備完了です。これから巻いていきます。巻きすがあれば巻きすの上にラップを敷きます。巻きすがない場合ラップのみで行います。
巻きす、ラップの上に水気を切った胡瓜をのせ、鯵を棒状に切って胡瓜の上にのせます。
胡瓜は丸まりやすいように胡瓜の内側が内側にくるようにします。
ラップの端を持ちクルクルと回せばきつく締まります。少々難しいのですが、端を結び冷蔵庫に1時間位入れておきましょう。きちっと丸まります。
ラップの端を切り中身を出すと綺麗に巻かれています、出す時には優しく出さしましょう。力を入れると胡瓜と鯵がボロっと剥がれてしまいます。
一口サイズに切って器に盛ります。このままでも食べれますが今回は黄身酢を天に添えました。
酢も薄めでさっぱりしているので黄身酢と相性が良いです。
胡瓜をもっと厚くしても、中身の鯵を少なくしても作れます。好みで作り分けてみてください。和食屋ではもっと長く、胡瓜を厚くして作る事が多いです。家庭で少量を作る場合はこの位の厚さに太さが丁度良いと思います。
胡瓜と鯵の砧巻き完成です。
冒頭にお話ししました。鳴門巻きです。
同じ食材です。胡瓜がのの字になっています。(分かりずらいですが)
鳴門巻きは鯵を棒状に切らず、薄切りにして胡瓜に並べたら端から巻き込むように丸めていきます。
お好みで作り分けてみてください。個人的には鯵の食べ応えのある砧巻きが好きです。
皆さんはどちらが好きでしょう??