食感も良く古くから縁起物として使用されてきた蓮根ですが、皮を剥いて黒くなってしまった事や、買い過ぎてダメにしてしまった経験はありませんか?その様な事が起こらないように、正しい保存法やあく抜きに関し解説させて頂きます。
縁起物とされる理由や意味など知りたい場合『おせちの意味とは』で解説しておりますので、そちらをご覧ください。蓮根は穴があいていて先を見通せると言われますが、矢羽根蓮根など違う料理にすると意味が変わってきたりします。様々料理や食材に関し紹介しています
蓮根という野菜の歴史や、蓮根は蓮のどの部分か、睡蓮と蓮は別物か??という関連記事もありますので、気になった方はそちらもご一緒にご覧ください。
蓮根保存方法・冷蔵保存
蓮根は長期保存が効くような野菜でない為なるべく早く食べるのが好ましい野菜ではありますが、その中でも正しい保存法を覚えておくと保存期間が延びます。
冷蔵で保存すべきか?冷凍で保存すべきか?保存後どの様な料理にするかで変わってきますので保存前にどの様な料理にするか決めてから保存しましょう。
蓮根は一節で売っているものと長いまま何節か繋がっている物がありますが、調理するにあたって一節にしなくてはなりませんし、保存するにも一節にする必要がありますので、この先蓮根は全て一節の説明がなされています。
購入した蓮根がパックに入ってラップされている物だったら、そのまま冷蔵庫に入れておけば4日~5日は問題なく保存できます。それ以上冷蔵で保存する場合や、少しだけ余ってしまった場合の保存法は少し違います。
蓮根は皮を剥き、水にさらしてあく抜きをします。
タッパに水を張り少量の酢を落とします。そこに皮を剥いた蓮根を入れ上からラップを落とします。ラップを落とす事で蓮根全体が水に浸かります、ラップを落としておかないと浮いてきた蓮根の水に浸かっていない部分は黒ずんでいきます。
水は毎日交換します。交換しないと水が濁り水腐りします。
2週間程保存可能ですが早く使用することをオススメします。
蓮根調理して保存しておくには『蓮根のキンピラ』などがオススメ常備菜として活躍する料理で、おかずとしても、酒の当てとしても、お弁当の一品にもなってしまう優れもので、冷蔵庫に入れておけば5日位は保存できます。
蓮根なぜ?黒ずんでいくの
蓮根を切ったり、皮を剥いたりすると、変色が起こり蓮根が黒ずんでいきます。
これは蓮根に含まれるタンニンという物質が酸化を起こす事によって起きる現象です。
酢にはタンニンの酸化を抑える働きがありますので、蓮根冷蔵保存で説明した通り酢を入れると変色を抑えてくれます。
どうしても酢の香りが嫌いな方はレモンなどで代用することも可能です。
水で保存していて、水を毎日交換していれば、変色はだいぶ抑えられますので、酢やレモンなど使いたくない場合は、こまめに水を交換するのが良いと思います。
蓮根は常温で保存できる??
冷蔵庫がパンパンで何とか蓮根を常温保存したい場合、皮つきの物なら常温保存が可能ですが物(蓮根の鮮度)によって保存日数が違います、数日~1週間位は保存が可能です。
軽く水に濡らした新聞紙などを巻き、ラップやジップロックなどを使い新聞紙が乾かないようにします。涼しい所に置きましょう。夏の暑い時期などは足が早い(腐りやすい)ので冷蔵庫に入れた方が良いです。
蓮根保存方法・冷凍保存
蓮根を冷凍保存する方法は幾つかありますが、冷凍してしますと蓮根の特徴のシャキシャキとした食感は失われます。
冷凍して解凍後どの様な料理にするかを決め冷凍方法を選んでください。
皮剥いて冷凍
蓮根は冷蔵保存同様、皮を剥き水にさらして、少量の酢を落とした水に浸けてから冷凍します。
酢水からあげたら、水気をよくふき取ります。ぴちっとラップをしてフリーザーパックに入れ冷凍します。
使用する際は常温で解凍します。
カットして冷凍
解凍後の料理に合わせて、カットして冷凍する方法です。
蓮根は皮を剥き、水にさらして、好みの大きさにカットします。
少量の酢を落とした水に浸け、水気を良く拭きとります。
ラップに蓮根が重ならないように並べて、空気が入らない様ラップします。
フリーザーパックに入れ冷凍します。
料理によっては解凍することなくそのまま調理出来ますので非常に便利です。
すりおろして冷凍
料理によっては蓮根をすりおろして使いますが、すりおろした状態での蓮根も保存できます。
すりおろした蓮根に数滴の酢を落とし、適度な量に小分けしてラップして、フリーザーパックに入れ冷凍します。
常温で解凍して使用します。
完全にすりおろした蓮根料理には食感を求めていない物が多いのでオススメの冷凍方法です。