お弁当には欠かせない、甘くて美味しい厚焼き玉子ですが、家庭やお店によっても味が違います。私は色々な店舗で厚焼き玉子を巻いてきました。その中でも美味しく、そして冷めても味が落ちない厚焼き玉子の作り方を紹介いたします。
厚焼き玉子の材料と道具
材料
・Lサイズ玉子 6個~8個
・油
調味液
・出汁 1合(180㏄) ・薄口醤油 2石(36㏄) ・砂糖 70g
厚焼き玉子を巻くために、玉子焼き器が必要になります、飲食店では、『カンテラ』と呼びます。私が家庭で使っているのは21cmのカンテラです。
その他、巻きすとリードペーパーを使います。
家庭で使うには十分なサイズだと思います。
厚焼き玉子は3日程、保存も出来ますので、毎日お弁当で使うなら小さいもので毎朝巻くより、このサイズのカンテラで巻いてしまう方が効率も良いですし、大きい玉子焼きはカットした時に何より見栄えも良いです。
厚焼き玉子の作り方
まずは厚焼き玉子用の調味液を作ります。ご家庭だと玉子に砂糖など直接入れてしまうかもしれませんが、焦げやくすなってしまいますので、手を抜かず調味液を作成しましょう。
調味液は鍋に出汁1合、薄口醤油2石、砂糖70gを入れひと煮立ちさせたら、冷まして使います。
玉子には稀に血が混じっていますので、小さい器やお玉に割ってみて、一度確認してからボールで混ぜ合わせます。
玉子が割れたら、冷めた調味液を合わせます。
玉子のL玉6個なら6石(108㏄)8個なら8石(144㏄)を合わせ、よく混ぜます。
カンテラに油を敷きます。
少し多いかなと思うくらい敷いときましょう。別に油とそれをしみ込ませた、リードペーパー(クッキングペーパー)を用意しておきます。
火加減は中火~強火。箸の先に少し玉子を付けて、カンテラの上に垂らしてみましょう。
ジュッという音で判断します。
音に関して分かりずらいと思います。ユーチューブにも上げていますので、音の部分だけでも見ていただけると分かりやすいかと思います。一番下にリンクを貼っておきます。
カンテラが見えなくなる程度に玉子を流し込みます、この時、ぷくぷくを玉子から気泡ができますので、箸で壊します。
カンテラを動かしても、玉子が動かなくなったら巻きます。
カンテラを上に振った時に箸で玉子の端を軽くつかみ巻きます。
この巻き込んで作ったものを玉子の芯と呼びましょう。
ここで失敗する人多いと思いますが、ここでは玉子が綺麗に丸まっていなくても、修正可能です。スクランブルエッグなどにしないでください。
丸まっていなくても、カンテラの下に全ての玉子を寄せてください。
そのまま次の工程に行って下さい。
カンテラの上部に油を敷き、玉子の芯をカンテラを傾かせて上部に移動させます。玉子の芯があった部分に油を敷き、カンテラ全体に油を敷いてあげます。
玉子を流し込んで玉子の芯の下にも箸を使って流しこみます。
この時、玉子の芯をクルっと一度巻き込んで上部に戻すと、巻き込みが強く、綺麗な黄色い玉子焼きができます。
同じようにカンテラを上に振った時に箸で玉子の芯を巻き込んでいきます。
基本この繰り返しです。
4回同じ作業を繰り返すと、玉子の芯が大きくなってきます。
この辺りでの失敗は取り返しがつかないことがありますが形が悪いのは最後に直せます。
玉子の液を全て焼いたら、巻きすの上にリードペーパーを敷いた上に玉子焼きを置きます。
今まで何千本と巻いてきた私でも、上下の形が少し違います。
巻きすの上に置いたらこの形を直すように優しく巻きます。
巻きすで巻いたら、少々そのままにしておきましょう。
先ほどまで上下で太さが違いましたが、巻きすで巻いて5分で綺麗な形になりました。
温かいまま切って食べるも良いですし、翌日のお弁当のおかずにしても良いでしょう。
翌日など使う場合、保存方法は冷ましてから、ラップをして冷蔵庫にしまいましょう。
3日位は保存が効きます。
黄色く綺麗な厚焼き玉子はお弁当を彩る一品ですね。
厚焼き玉子の調味液は、私がお店でずっと使っていた、割合で好評だったものです。甘さなどは調節できますので、ご自身の丁度良い甘さにしてみてください。