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トマト種類とその品種4種33品種

トマト種類

トマトが栽培を開始してからおよそ1000年ほど、その間に世界中にトマトは広まり地域や食べ方などに合わせて様々なトマトが開発、育成されてきました。その種類は世界で1万種以上あると言われています。その中で一般的なトマトの種類群をご紹介させて頂きます。

『大玉種』『ミディアム』『ミニトマト』『その他』と4分類に分けて、その種類の有名品種をいくつか紹介していきます。

トマトにはサイズではなく色で分けることもできます。今回はサイズで分類していますので色での分類を簡単に紹介しておきます。

  • 桃色系トマト
  • 赤色系トマト
  • 緑色系トマト
  • その他の色のトマト

トマトのほとんどが桃色系か赤色系のトマトです。桃色系のトマトは薄い赤色で生食に向いていて赤色系のトマトは加工に向いているトマトとなっています。

世界では赤色系のトマトが主流ですが、日本では桃色系のトマトが主流になっています。日本ではトマトを生食しますが世界から見ると珍しい食文化となっています。

日本で流通する7割のトマトは桃太郎トマトと言われていますが、この桃太郎トマトは大玉種で桃色系のトマトです。

トマト
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トマト種類 大玉種の品種

日本で一番メジャーなトマト種類と言えば、大玉種ではないでしょうか。スーパーなどでよく見るトマトはこの種になります。

桃太郎

トマト

日本で一番ポピュラーとされる品種で、1985年に(昭和60年)にタキイ種苗から販売された大玉のピンク系トマト。トマトが全国的に出回るようになった当時は輸送中に傷などがついていたまないように未完熟の固いトマトを収穫し、出荷の過程で完熟させていたためおいしくないとされていたが、幾度にもわたる改良、開発により輸送中にいたまない、樹上で完熟させた桃太郎トマトを完成させた。その後様々な桃太郎シリーズのトマトが発売されている。国内産トマトの大部分がこの品種でおよそ7割とも言われている。スーパーで見かけるトマトのほとんどがこの品種であると言える。

桃太郎ゴールド(ファイトリッチ)

黄色いトマト

桃太郎ゴールドは黄色い大玉トマトで従来の赤いトマトには含有されないシスリコピンという成分を含むトマトです。赤いトマトよりもより健康的な高機能性を備えた品種です。

ファースト

昭和10年代に愛知県の豊橋温室園芸農業組合において「ポンテローザ」という品種をもとに育成されたと言われる品種。桃太郎トマトが出回る前に全国的に一般的であった品種でトマトのお尻の部分がとがった形をしています。都市部の宅地化などから、遠方より出荷せざるをえなくなったファーストは傷や痛みが無いよう未完熟の状態で出荷されることになりこのことからおいしくなくなったとされてしまい、桃太郎トマトの登場により姿を消していったトマトです。しかし最近になり本来の完熟状態でおいしい状態で収穫されたものが出回るようになっています。「あいち伝統野菜」にも選ばれています。

イタリアンレッドペアー

北イタリアで古くから栽培されている品種で洋梨のような形をしたふっくらとした実をつけるのが特徴です。サイズは200~230g程度の大玉で多収性に優れている品種です。種やゼリー状の部分は少なく生でも食べやすい品種で果肉は少し厚めです。イタリアではソースなどに用いられることが多いです。

トマト種類 ミディアムトマト種の品種

フルーツトマト

ミディアムトマトは大玉種とミニトマトをかけ合わせて作られた種です。中玉トマトとも呼ばれます。

『フルーツトマト』も多くはこの種だが、フルーツトマトは品種名ではなく栽培方法などの違いによって糖度を高めたトマトを栽培者または販売者がそのトマトに付けた名です。

フルーツトマト以外にはなじみのない名前が多いと思います。日本では一般的に大玉種が流通しておりミディアム種の流通は多くはありません。しかし大玉種より栄養素が多く含まれている品種も多くあります。

サンマルツァーノ リゼルバ

イタリアの伝統的な調理用トマトとして知られるサンマルツァーノを改良してできた品種です。形は元来のサンマルツァーノと同じように細長い大きな唐辛子のような形をしておりサイズでいえば中玉に当たる品種です。皮が薄いのが特徴で生でも美味しくいただける他、一般的なソースとしての活用も最適と言えます。トマトの水煮缶として用いられることがほとんどです。イタリア人の中には「ナポリピザには絶対にサンマルツァーノ種のトマトを使わなければ」という人もいるくらいです

ローマ

ローマはサンマルツァーノと同じくイタリアの伝統的な調理用トマトの一つで少し長めの丸い形をしています。ゼリー状の部分が少なく非常に肉厚なトマトです。生で食べるよりも加工して食べる方がおいしくいただけます。イタリアの野菜ではありますがアメリカでも一般的なトマトとして知られています。

こくみトマト

カゴメブランドとして2001年に発売を開始してトマトで一躍有名になったトマトです。肉厚で味が濃く、生でも調理してもどちらでも美味しくいただける万能的なトマトです。

アメーラ

静岡農業試験場で開発され1994年に発表された高糖度のブランドフルーツトマトです。静岡県の言葉で「甘いでしょ」という意味です。与える水の量をぎりぎりまで抑えることで甘味などが濃縮したトマトになっています。静岡県で主に栽培されております。

フルティカ(タキイミディ195)

タキイ種苗が開発したトマトで2008年に品種登録された品種。糖度が7~8度とフルーツトマト並の甘味があり食感のよい品種。果肉はしっかりしており中のゼリー状部分はやや少なめである。正式名称はタキイミディ195である。

ディノ・エッグ・グリーン

アメリカカルフォルニア州ヴァカヴィルで発見されたレモンヘッドの交雑種として知られるディノ・エッグの変異種です。オレンジとグリーンのゼブラ模様で形は先がとがった少し細長い形をしております。中は緑色をしており、甘みと酸味を感じる味わいでやや固めの果肉です。

パープルロシアン

1990年にフレデリック・イヌマンによって紹介されたパープルブラックトマトの1品種で実が赤黒く育つ、黒トマトと呼ばれるタイプのトマトです。プラム型の形をしており、直径は6~8cm程度です。未熟な時は一般的なトマト同様に緑色をしていますが、熟すにつれて赤茶色に変化していきます。味わいはコクと甘味があり、実はしっかりとつまっておりゼリー状の部分は少ないです。多少皮は硬めになっていますが生食でも美味しくいただけます。

トマト種類 ミニトマト種とその品種

ミニトマト

一口サイズのトマトで『プチトマト』と屋ばれる事もあるトマトの種です。

パックに一杯入って売っているのはこの種です。

房なり美人 

長野県農業試験場で育成された長野オリジナルブランドのミニトマトで、まるでブドウの様に房にいくつものトマトがついている状態で販売されています。それでいて皮は薄く甘さがあります。

パキーノトマト 

イタリアはシチリア南端のパキーノ地方原産のチェリートマトで世界最高のチェリートマトと名高い。イタリアではチリジェーノ(さくらんぼ)とも呼ばれる高級なトマトです。

シシリアンルージュ 

イタリアの天才育種家マウロ氏が育成し、2005年に発売した品種です。細長い楕円形をしており多収性のトマトです。わき芽などを採らず自然まかせに育てられる「ソバージュ栽培」と呼ばれる栽培方法で育成されています。驚くべきはその栄養価で一般的なピンク系大玉トマトと比べるとリコピンが8倍、グルタミン酸が3倍もあるそうです。日本でもシシリアンルージュを使った商品が数多くあり、トマト酢やトマトラーメンなどにも用いられています。

トスカーナバイオレット

イタリアのマウロ氏が育成した品種でその名の通り紫色の実をしています。房なりで栽培されており小さい為ブドウと間違えるような風貌です。名前の由来はトスカーナ地方にある葡萄畑の丘陵を連想したものです。紫色の色素ポリフェノールであるアントシアニンを含有している為健康にも効果的で、甘味と酸味のバランスが良いトマトです。

カプリエメラルド

イタリアのマウロ氏が育成した品種でマスカットのようなきれいなエメラルド色をしています。カプリ島の宝石であるエメラルドをイメージして名付けられました。糖度が8~10度と高く10g~15gと小ぶりでありながらしっかりとした味わいをしています。

トマトベリー

トキタ種苗で開発された品種で2006年に発売されたかわいらしいイチゴ形(ハート形)のミニトマトです。トマトとストロベリーのイメージを足して名付けられました。糖度が9~10度と高いだけではなく、ビタミンAやビタミンC、リコピンが豊富に含まれているのが特徴です。

ブラックチェリー

アメリカオレゴン州原産のトマトで名前の通り真っ黒い色をしたミニトマトです。糖度は一般的なミニトマトと同じくらいで、皮は黒いですが切ると中の実は普通に赤く、熟すことで皮が黒くなります。見た目を生かしてサラダなどにするのがおすすめです。

アイコ

サカタのタネが育成したミニトマトで2004年に発表された品種です。長卵形をしており酸味が少なく、甘い為デザート感覚で食べれてしまいます。また果肉が黄色い「イエローアイコ」もあります。

ブラッディタイガー

イタリアのマウロ氏が育成した品種のミニトマトで血まみれの虎という意味があります。黒色の虎柄(ゼブラ模様)が特徴。糖度が9~11度と高くて甘く、まるでプラムのようなパリッとした食感があります。またリコピンの含有量が多く一般の大玉品種に比べ約6倍もあります。

こくパリッ

栃木県農業法人パナプラスで栽培されているトマトの商標です。パリッとした食感とスイーツの様な甘みとコクがある味わいのミニトマトです。

イルディ(イエローグレープ)

スウェーデン生まれの黄色いミニトマトでクラシック・エアルームの品種の一つです。ブドウの様に房なりに実が付きます。皮はやや厚めですが果肉は比較的柔らかく甘みもありマイルドな味わいです。

ホワイトカラント

アメリカ原住民やアーミッシュによって栽培されたとされ続けてきた伝統あるエアルーム品種が原種のトマトで、ホワイトという名前がついていますが白色の実や黄色い実、黄緑色の実をつけるトマトです。直径は1cm程でマイクロトマトとミニトマトの中間ほどの大きさです。色の違いについては栽培時の日光の浴び方に関係しているようで日光が強く当たると黄色に近づく傾向にあるようです。ちなみにホワイトカラントというグロスリアリア科の植物とは関係はありません。酸味や青臭さなどは少なく、白ブドウの様な甘みがあります。皮は少し硬めです。真っ白に育ったホワイトカラントは中身が透き通って見えるので、とてもきれいで料理に添えるなどすると美しいです。

レッドペアー

アメリカのカルフォルニア原産のミニトマトでペアー(洋梨)の名前の通り洋梨のような下膨れの形をしています。ミニトマトに分類されますが、1玉約15g~20gくらいと一般的なミニトマトよりも少し大きめです。甘味と酸味のバランスが良く料理としてもそのまま食べてもおいしくいただけます。

ダッテリーノ

イタリアサレルノ地方で栽培されており、やや楕円形をしている「イタリアで最も甘い」と言われているミニトマトです。酸味が少なく味は濃厚で缶詰にも使用されており「ダッテリーニ」の名前で販売されています。最上級のトマトを使用しているだけあって値段も約500円/400g缶くらいする缶詰になっています。

プリンチペボルゲーゼ 

イタリア南部で1910年頃から作ら得ている伝統的な品種で「ボルゲーゼ大公」という意味があります。皮や果肉はやや固めでゼリー上の部分はやや少ない品種で生食には向きません。南イタリアのナポリ周辺で生産される「ピエンノロ」というトマトの吊るし干しにも利用されます。

ピエンノロは夏に収穫されたトマトをクリスマスの頃まで食べれるよう吊るし干しをするものです。ちなみに日本の気候では吊るし干しには向いていません。

ピエンノロ・デル・ヴェスヴィオ

イタリアナポリ近郊ヴェスヴィオ山の麓で栽培されるトマトです。正式名称はポモドリーノ・ピエンノロ・デル・ヴェスヴィオといいヴェスヴィオ産の吊り下げられた(ピエンノロ)ミニトマト(ポモドリーノ)という意味があります。赤い宝石とも称され伝統的なカンパーニャ州の食材として知られます。ヴェスヴィオ山の斜面で作られるトマトは火山性土壌で栽培されミネラルが豊富ではあるものの水分は少ないため腐りにくいトマトが出来上がります。このトマトは収穫されるや細い縄で枝を結び付けて軒先などに吊るされます。こうすることで保存、熟成されている状態になり春先でも美味しくいただけるのです。

トマト種類 その他のトマト

マイクロトマト

サイズによって分類分けしていきましたが、ここからはサイズよりも他の特徴が勝っているものを『その他』として紹介していきます。

塩トマト 

熊本県八代地域の塩分の多い干拓地で栽培されているトマトです。「塩トマト」とは品種の名前ではなくあくまでもこの地域で栽培したものブランド名です。栽培されている品種は一般の「桃太郎」品種ですが、海水のミネラルを含んだ土壌で栽培することでうま味や甘味が凝縮されたトマトに育ちます。糖度は8~10度ほどありフルーツトマトとほぼ同等の甘みがあります。

徳谷トマト 

高知県高知市一宮の徳谷地区で栽培されているトマトです。「徳谷トマト」とは品種名ではなく徳谷地区で栽培されているトマトのブランド名です。徳谷地区は浦戸湾から流れ込んだ塩分の多い土壌で形成され、そこで栽培されることで養分をしっかりと蓄え糖度が高く味も濃いトマトに育ちます。等級にもよりますが一般的に高級なトマトとして販売しており、品種は主に桃太郎種で栽培されています。糖度が高いトマトになると13度以上もの糖度になり、これは一般的なフルーツトマトよりも高い糖度になります。

レモントマト

レモントマトはその名の通り見た目がレモンの形をしたトマトです。遠くから見ると本当にレモンと間違えてしまうほどよく似ています。皮も実も黄色いトマトです。皮や果肉はやや固めで、味は酸味はそれほどなく甘みがあります。

スペックルドロマン

エンシャン・ノベルとバナナ・レッグスという品種の交配により生まれたとされる細長いほおづきのような形をしたトマトで、オレンジ色に赤身がかかったような模様をしています。果肉は赤色をしておりゼリー状の部分が少なく、皮や実はしっかりしているので生で食べるより煮込み料理などに向いています。

コストルート・フィオレンティーノ

イタリアトスカーナ地方が発祥とされるトマトで茶巾を絞ったかの様な形をした珍しいトマトです。イレギュラーシェイプとも呼ばれ、また輪切りにカットした際に菊の花の様に見えるため菊型トマトとも呼ばれます。果実は200g程度で果肉はしっかりとしており甘味、酸味のバランスが良いです。生食でも美味しくいただけるため、菊型の輪切りにスライスして盛り付けると見た目もきれいに仕上がります。

プチポンカナリア

イタリアのマウロ氏が育成した品種で小さな実でいくつも食べられることから由来しています。一般的なミニトマトよりもさらに小ぶりの黄色い果実でβカロテンを多く含みます。果重は5g程度と小さく糖度は8度ほどです。

マイクロトマト

愛知県蒲郡市が発祥のわずか1cmほどしかない世界一小さいトマトです。愛知県の三河園芸組合加盟している農家だけで作られており、元は自然発生した珍しいトマトを育成したものだいうことです。直径5mm~1cmのトマトで、重さは一粒1~2g程度ほどです。芽かきなどを行わない「ソバージュ栽培」で栽培されていて普通のトマトよりもはるかに濃厚で甘みも強いです。