トマトの肉詰めを作ろうと思った時、オーブンが必要になりますが、うちにはオーブンがありません。しかしちょっと工夫するだけで備え付けの魚焼きグリルで作れます。また一般的なトマトの肉詰めは大きくて食べにくいというのが個人的な感想です。
今回は小さめのトマトを使って食べやすいサイズのトマトの肉詰めを魚焼きグリルで作り方を紹介します。
トマトの肉詰めは元々はフランスの家庭料理のトマトファルシという料理になります。世界にはトマト料理が数多くあります、気になる方は『世界のトマト料理』をご覧ください、沢山のトマト料理を紹介しています。
トマト肉詰め材料
使用するトマトはミディアムトマト(中玉)のこくみトマトという品種を使用しています。このトマトはスーパーなどで見かける事が多い種で。カゴメが出しているカゴメ、ラウンドレッドという名称で袋に入って売っています。
このミディアムトマトを以下『トマト』と呼ばせてもらいます。
材料
・トマト 4個 ・タマネギ(小さめ) 1個 ・合いびき肉 120g
・とろけるチーズ 1枚
・塩・胡椒 少々 ・オールスパイス 少々 ・パセリ 少々
※ 合いびき肉でトマトに詰める種を作りますが、この種は余ります。トマトくり抜いたものを種に入れますが丁度いいのが120g程でした。この余った種は他の料理にします、ハンバーガーなどが美味しく食べられるようになっています。
※ トマトの肉詰めだけを作成したい人は合いびき肉は50g程でトマトをくり抜いたものを調節して作成してみてください。トマト一個に詰められる種は13g程です。
今回はトマトの味を楽しめるよう味付けは薄めにしてあります。十分食べられる味ですが、味付けが濃い方はソースを作ってみるか、味付けを濃くしてみてください。
トマト肉詰め作り方
トマトの肉詰め作成には『トマトの下処理』『種作成』『完成』と3パートに分けました。
トマト肉詰め トマト下処理
トマトのヘタを切り取ります。
この後くり抜きますので少々大きめに切り取ります。
小さいスプーンを使い皮を破らないように優しくトマトをくり抜きます。
このくり抜いたものは種に使いますので捨てないでください。
くり抜いたトマトの中に水分が残りますので、リードペーパーを丁度良いサイズに切り、詰め込んでおきます。
水気がよく切れるように逆さにして置きます。
逆さにした状態で先端を少しだけ切り落としておきます。
後で焼く時に座りが良いようにするためです。
この作業を最初にやっても良いのですが、先端の皮が薄くなってしまうので、くり抜く工程後にやった方が失敗が少なく済みます。
この状態で置いておきますが、夏場でしたら、冷蔵庫においておきましょう。
トマト肉詰め 種作成
タマネギを荒ミジンにします。
水に15分程さらし、からみを抜きます。少し口に入れ辛みが抜けたら、水気を切っておきます。
合いびき肉半分(60g)を温めたフライパンに入れ炒めます。この時油はいりません。
合いびき肉に火が入ったら、水気を切ったタマネギを加え良く炒めます。
塩胡椒を適量加え、トマトのくり抜いたものも入れ炒めます。トマトの大きな形が残っている所は包丁で切っておくとこの時楽です。
トマトの形がなくなり、水分がおおよそ飛べば大丈夫です。
種はザルに出し、真ん中に穴を開けておきます。水分が良く抜けます。
この状態で冷めるまで待ちます。
30分以上かかります。
炒めた種が冷めたら、残りの合いびき肉(60g)と合わせよく混ぜます。
オールスパイス少々を加え混ぜ、一度味見をします、小さく丸めた種をレンジでチンして味見してみましょう。
種の完成です。少々寝かした方が味がなじみますので、時間がある人は冷蔵庫で寝かしましょう。
トマト肉詰め 焼き~完成
トマトの中に種を入れます。
トマトの中に水分が残っていない事を確認して種を詰めます。パンパンに詰め込みましょう。
余った種は空気を抜いて冷蔵庫で保存して翌日のご飯やお弁当のおかずに使用しょう。
魚焼きグリルに水を張り、火を付けておきましょう。温まった事を確認出来たら弱火にしておきます。
魚焼きグリルの網にアルミホイルを敷き、楊枝などで小さな穴を開けておきます。30か所程開けておけば大丈夫です。
種を入れたトマトを並べ魚焼きグリルへ入れます。
この時、魚焼きグリルは、弱火です。一番弱くしてください。オーブンに比べ焦げやすいです。10分程焼けば中に火は入っているはずです。
確認しながら、焼いてください、焦げそうだなっと思ったら一度出して予熱で中まで火を入れ食べる直前にもう一度焼いても美味しく食べれます。
確認の方法として金串を刺して中まで火が入っているか確認が出来ますが、金串が無い人は一個包丁で切ってみて、確認するのが良いです。
焦げ初めたのに火がどうしても入らない場合はレンジで短時間チンして対処してください。
種に火が入った事を確認出来たら、とろけるチーズを4等分にカットしてトマトの上に乗せ数十秒焼きます。
魚焼きグリルから出し、パセリを振りかけたら完成です。
ピザ用のチーズなどでも同じように出来ます。ボロボロこぼれるのが嫌なので今回は板状のとろけるチーズを使用しました。
ガブリといける大きさですが、中からはアツアツの肉汁とトマトの汁が出てきますので、注意してください。私は何度もやけどしています。
半分にカットすればお弁当にも入れられる大きさになります。
トマト肉詰めを作る時は鮮度が良く、熟していないトマトで作るのが良いです。
今回はミディアム種のトマトを使いましたが、手間はかかりますが、同じようにミニトマトでも作れます、かわいい一口サイズのトマトの肉詰めです。大玉種のトマトに比べるとミニトマトは栄養素も高いのでミニトマトで作るのも良いと思います。
トマト肉詰めいかがでしたか、トマトの歴史は非常に長くその中で愛されてきた家庭料理です、皆さんも色々アレンジしてみてください。
トマトの歴史には興味深い様々な事柄があります、明日使えるような小話や知っておくとトマトをもっと美味しく食べれると思います。その様な事をまとめた『トマトの歴史』も良かったら見て行って下さい。