冬・野菜

南京、南瓜、唐茄子、かぼちゃなどの名の由来

かぼちゃ由来

かぼちゃ甘くて美味しい野菜です。このかぼちゃには、別称で南瓜、南京、唐茄子、などの呼び方も存在します。和食屋では南瓜と呼ぶ人が多いです。

このかぼちゃの名前の由来についてご紹介いたします。

かぼちゃ由来

かぼちゃ歴史

16世紀にポルトガル船により九州の大分県に渡来しかぼちゃを始めて伝来させた際ポルトガルは寄港地のカンボジアからもたらされた野菜であった。

そのためカンボジア産の瓜、カンボジアを意味する「Camboja」カンボジャの転訛とされる説が有力である。

当時の豊後国(現大分県)の大名である大友義鎮(おおともよししげ)「宗麟(そうりん)」に献上された際に「シャムの東の国カンボチャ産である」と説明、これが語源とされている。

古くはかぼちゃ瓜と呼ばれていたそうだが瓜がはずれかぼちゃだけの名称となり現代にまで伝わっている。

九州地方では『ぼうぶら』と呼ばれるている!?

九州の一部の地域では、かぼちゃの事を、ぼうぶらと呼ぶことがあるようです。

これはポルトガル語でウリ科の植物を現す『abobora(アボブラ)』が由来とされています。このabobora(アボブラ)が訛りぼうぶらとなりました。

現在でも熊本県の伝統野菜、ひご野菜の一つに『春日ぼうぶら』があります。この春日ぼうぶらは熊本県春日地方で古くから作られてきた在来種でしたが、品種改良などでその姿はほとんど無くなってしまいました。しかし2004年から『春日ぼうぶら保存会』の活動により復興がすすめられています。

南京(なんきん)南瓜(なんきん)由来

日本にかぼちゃ持ち込んだポルトガル船はカンボジアだけでなく南京港に寄港していたことから南京という呼び名にもなった。

『南京』は関西圏で使われる事が多い。

中国では同じく南瓜と呼びますが、これは日本の南瓜の由来とは違い、南蛮由来の瓜という意味で南瓜と呼んでいます。

唐茄子(とうなす)由来

唐茄子と呼ぶ地域もありこれも同じく南瓜港から伝来されたもので当時の中国の名称である唐の国の茄子となる。

主に唐茄子とよばれるのは唐経由で伝来したペポカボチャと呼ばれる種類のかぼちゃであった。

ペポかぼちゃの種類はその仲間であるズッキーニを始め、細長い形をしている物がある為、唐茄子と呼ばれた。唐から運ばれてきたペポカボチャは主に細長いものが多かったのかもしれません。それ故に「茄子」という名前が付けられたのかもしれませんね。

年配の方の中には唐の瓜から「トウガン」、南蛮由来の瓜ということから「ナンバン」という風に言う方もいます。

英語圏でパンプキンと呼ばれない??

色々なかぼちゃ

パンプキン(pumpkin)はメロンを意味する古代ギリシャ語に由来するとされ、北アメリカでイギリス人の入植者たちはこの野菜をパンプキン(pumpkin)と名付けたそうです。

語源は現在のマサチューセッツ州の東南部で生活していたワンパノアグ属がかぼちゃを紹介する際に入植者たちに伝えた言葉からきている。

実はパンプキンという英語はアメリカなどでは基本的に呼ばれておらずスクワッシュと呼ばれている。

ハロウィンなどで使われる皮がオレンジ色のペポカボチャことをパンプキンと呼ばれるがこれも一般的とは言えない。

ニュージーランドなどでは緑色のかぼちゃもパンプキンで通用するがアメリカやイギリスでは通用しませんのでかぼちゃを購入する際は注意してくださいね。

アメリカでは一般的にスクワッシュというのがウリ科の植物全体を指し、日本でよく見る緑色のかぼちゃを「ウインタースクワッシュ」、皮が薄い品種のかぼちゃを「サマースクワッシュ」と呼び分けています。

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