食に関する知識

調味料と茶、酒に関することわざ、故事

酒ことわざ

手前味噌

自画自賛の意

自家製味噌のことで、誰でも毎日食べている我が家の味噌は一番口に合う味になっている。それをやたら自慢したら、けなされてしまう。自画自賛も度が過ぎれば客観的な評価をされてしまう。都会育ちの、味噌は買ってくるものと思っている人にはピンとこないかもしれない

こしょう丸呑み

良く味わってみなくては物事の審議はわからない

スパイスとしてよく知られている、こしょうの実も粒のまま飲み込んでしまえばそんなに辛くない

油を売る

仕事をさぼること

江戸時代、ある油売りが商売をはじめる前に油を日光に当てておいた。その間に日向ぼっこなどして暇つぶしをする。油は温まると膨張して容量が大きくなり儲けが増える。この為、すぐに商売せずブラブラしてから仕事を始めていたためこの言葉が生まれた

糠よろこび

(ぬかよろこび)

いい事があると信じていてい、叶わなかった様子

敵に塩を送る

天晴な武士精神を称える言葉

戦いの最中、敵陣が塩不足で困っているのを知った、上杉謙信が、宿敵、武田信玄に塩を送ったという有名な逸話から出来た言葉。この時代には塩を入ってくるルートを絶ち、敵の衰弱を待つ「塩留め」という戦法などがあった、よけいに「武士の戦いは食べ物の戦いではない」という謙信の潔さが光ったわけである。

手塩に掛ける

自分で世話をして育て仕込むこと

手塩にかけた漬物いえば手製のもの。ぬかみそ漬けなどは何十年も手塩にかけたものが家の味であった

酸いも甘いも噛み分ける

人生の表も裏も知り尽くした経験豊富で分別のある人の事を指す

味噌かたけりゃ所帯もかたい

「女房と味噌は古いほど良い」というように、長く熟成させた味噌は珍重される。保存を考えて作る味噌は水分を少なくして塩をきつくするが、寝かしておくうちにじっとなじんて、コクが生まれる。

置き酌失礼持たぬが不調法

(おきしゃくしつれいもたぬがぶちょうほう)

酒のお酌のマナー、置いてある盃に注ぐのは失礼だが、盃を持たないのもよくない、盃を干すようにすすめているが酒の席での微妙な趣を表した言葉。

宴会などで酒を無理強いされるほど嫌な事は無いが、昔の人もこれには苦労したに見える、お酒を気持ちよく飲むために献酬はほどほどにして、すすめるときは飲む人の好みを聞いて注ぐようにする。好意押し売りや無理強いなどはしないようにする。

お茶を引く

暇な事を指す、商売が暇な事。

芸者や遊女が客にあぶれて暇になったときに「今夜はお茶を引いた」などと言う。この言い方の元にはいろいろな説がある。まず客が付かない遊女が茶臼で葉茶を引かされていたからという説。または茶臼を引くのはたいてい暇なとき限っているから、そこから「閑暇(かんか)」という意味に使うという説。

酒は百薬の長

(さけはひゃくやくのちょう)

酒は程よく飲めば疲労回復、ストレス解消に役立ち、薬以上の効き目がある

昔の人は「酒に十の徳あり」といい、寿命を延ばす、旅行に慈悲あり、寒気に衣あり、推参に便あり、憂いを払う玉ほうき、位なくして貴人に交わる、万人和合す、気付け薬、などあげればきりがない。これを総じて「酒は百薬の長」という

親の意見と冷酒は後から効く

読んで字のごとく

あまりに合点のいくので耳の痛いことわざ、なぜ冷酒なのかというと、安酒を飲むとき燗にすると酒の良し悪しがすぐに分かってしまう。冷の方が口当たりがよく飲みやすい、その上酒の身上はコップや升などで豪快に飲むその為についつい飲み過ぎてしまう。つまり冷酒が後になって効くというのは飲む絶対量が多くなってしまうからであって、冷酒が特別体に悪いという事ではない。