食に関する知識

肉ことわざ、故事 5選

鴨が葱を背負って来る

(かもがねぎをしょってくる)

うまい話が二重にも三重にも転がり込んでくる。略して「カモネギ」。

今日は鍋にでもしようかと話をしている時に、タイミングよく鴨が葱を背負って飛んでくれば鴨鍋の具材がいっぺんに手に入る。鴨は色々な言い回しに使われていて「カモにする」などの俗語にも使われている。アメリカにも同じような言い回しがある。

シシ食った報い

(ししくったむくい)

人より良い思いをしたのだから、埋め合わせが合ってもいいのではないかという、言い回し

イノシシは通称「シン」という、「シシ」は獣肉の事。イノシシの獣肉の中でも最上級に位置する、そのシシを食った報いという意味でできた言葉

羊頭狗肉

(ようとうくにく)

おもてばかり立派でも中身がでたらめな事。

店頭には羊の肉を飾っておいてあるのに、本当に売るときは犬の肉を売っている。表面と内実が伴わないときに使われる。同じ意味を持つ言葉として「羊頭を懸けて狗肉を売る」や「羊頭を懸けて馬肉を売る」などがある。

炙を欲する色

(しゃをほっするいろ)

一飯の恩義のこと

炙というのは火で焼いた肉の事。色はこの場合、顔つきの事をさす。焼き肉を欲しがっている顔つきとなり、中国の故事で、晋の顧栄(こえい)が宴会で焼き肉を食べていたら、食べたそうにしている給仕を見つけた「一日中給仕しているだけで食べた事がないのはかわいそうだ」と自分の分を与えた。のちに給仕はこの一飯の恩義を忘れずにいて。顧栄の危機を救ったとされている。

三月肉の味を知らず

熱中したあまり、他の一切を忘れてしまう様

中国の賢人、孔子は音楽が好きなのだが、よその国に訪れた時初めての音楽を聴いて、孔子は感動した。あまりの感動でそれから三か月間もの間食べた肉の味さえも分からなかったとされている。