冬・野菜

世界のかぼちゃ料理。かぼちゃ料理のレパートリーが増える事、間違いなし!?

かぼちゃ料理

かぼちゃの歴史は古く世界各国かぼちゃを使った料理が存在します。そんな世界の有名なかぼちゃの料理や世界のかぼちゃのデザート、日本のかぼちゃを使った郷土料理を紹介します。

かぼちゃの歴史
かぼちゃ歴史!ハロウィンの始まりとは!?かぼちゃ歴史について。どこから来てどの様な過程でかぼちゃは一般に広がっていったのか。かぼちゃと縁深いハロウィンとは本来どの様な物なのかというカボチャの歴史がわかります。...

日本ではかぼちゃと言えば煮物や、天ぷら、コロッケなどが定番メニューですね。

かぼちゃ 煮物
ホクホクかぼちゃ煮物作り方かぼちゃ煮物の失敗しないコツ、割合を板前が紹介しています。ホクホクなかぼちゃ煮物が作れるようになります。...

かぼちゃには南瓜(なんきん)や唐茄子(とうなす)などの別称が存在しますが、かぼちゃという呼び方で統一します。和食屋では南瓜と呼ぶことが多いです。

かぼちゃ由来
南京、南瓜、唐茄子、かぼちゃなどの名の由来かぼちゃには南瓜や唐茄子、トウガン、ナンバンなどの別称があります、これらはどの様に名が付けられたのか?また、かぼちゃを英語にするとパンプキンだと思いますが、英語圏ではパンプキンと呼ばない国もあります。...

用語の説明

これから出てくる、料理の用語の解説をさせて頂きます。

フィリングとは詰め物という意味で、サンドイッチの間に挟んである具材などもフィリングです。

キッシュとはフランスの郷土料理でタルト生地で作った器の中に卵、生クリーム他食材を加えオーブンで焼いたもの、一般的に三角形にカットされ提供される。

ラテンアメリカのかぼちゃを使った料理

ラテンアメリカ

かぼちゃの発祥とされる中南米では主に煮るという調理法が多く使用されています。どちらかというと、かぼちゃの甘味を活かした料理は少なく味をしっかりつけられた料理が多いです。

パンプキンエンパナーダ・・・南米では非常にポピュラーな軽食の一つで餃子のような形をした具入りのパン、又は生地を指します。かぼちゃのフィリングを具材として用いて包んだもの。南米だけでなくアメリカでも非常にポピュラーな食べ物です。

ピピアン・・・メキシコ料理の一つでかぼちゃの種をすりつぶしたソースで肉や野菜を煮込んだもの。

ロクロ・・・ボルームのある濃厚なシチュー。アルゼンチン、サルタ地方の郷土料理の一つでかぼちゃや芋、トウモロコシ、白インゲン、牛肉が入ったシチュー、アルゼンチンや周辺国では国民食の一つとなっている。主に冬に食べられる料理。

カルボナーダ・・・アルゼンチンの郷土料理。牛肉、かぼちゃやとうもろこし、トマトなどのたっぷりの野菜と肉、お米の入ったシチュー。オレガノが効いているのが特徴的。

チャイロ・・・ペルーやボリビアのアンデス地方の高地でよく食されている伝統料理。この地方に古くからある芋、カボチャ、豆などとホルモンなどを入れて煮込んだスープ。

チャルキカン・・・チリ料理の一つでひき肉にタマネギやかぼちゃ、じゃがいも、とうもろこしなどの大量の野菜を加え煮込み具材をつぶしたとろみのあるスープ。家庭料理としても知られ材料こそそれほど変わらないが、作り方は様々。

スプジュム・・・野菜や肉、パスタなどが入った具沢山のかぼちゃスープでハイチ共和国の伝統的な料理。

アメリカ・ヨーロッパのかぼちゃを使った料理

ヨーロッパ

ヨーロッパ等で用いられるかぼちゃは元あるスープやデザート、生地等にカボチャを使用するような副材料として用いられています。

アレンジ料理の一つの様な形でかぼちゃが使用されているものが多いです。

パンプキンサラダ・・・かぼちゃをボイルしつぶした物を使用するものや生食用として育成された品種のかぼちゃをスライスして使用するなどのタイプがある。

パンプキンパイ・・・アメリカの伝統的なパイで感謝祭などに用いられるがその発祥はイギリスと言われている。パイにパンプキンフィリングを用いたものである。

パンプキンキッシュ・・・フランスロレーヌ地方の伝統料理キッシュの材料にかぼちゃを用いたもの。

かぼちゃのニョッキ・・・イタリア料理のパスタの一つであるニョッキの主材料をジャガイモからカボチャに変えたもの。

パンプキングラタン・・・アメリカのハロウィンの定番料理。一口大にカットしたかぼちゃが入ったグラタン、又パーティーなどでは小さいかぼちゃ(坊ちゃんかぼちゃなど)を用いて中をくりぬきかぼちゃを丸ごと使ったグラタンも良く作られる。

スパニッシュパンプキンオムレツ(トルティージャ)・・・スペイン風オムレツの具材にカボチャを使用したもの。

パンプキンポタージュスープ・・・フランス料理のポタージュスープの材料にカボチャを用いたもので17世紀には作られていた。

パンプキンパン・・・パンの生地にカボチャを練り込んだもの。

かぼちゃコロッケ・・・日本でもよく見かけられるコロッケの一種、じゃがいもの代わりにカボチャを用いて作ったコロッケ。

フライドパンプキン・・・フライドポテトのかぼちゃ版でおやつとしても人気。

パンプキンエール・・・アメリカのハロウィンで主に飲まれるビールで 香辛料とかぼちゃを用いて醸造したビール。

アジアのかぼちゃを使った料理

アジア

日本でかぼちゃというと主に天婦羅か煮物という印象が強いような気もしますが、他のアジアの国々では揚げる、煮るの他に炒めるというのが目立ちます。

特に中国ではかぼちゃを御飯や麺類などの具材としても食するなどかぼちゃの用途が非常に幅広いのが特徴的です。

アジアのかぼちゃ料理

ホバッチュク・・・チュクとは韓国の粥を指しホバッチュクはかぼちゃの粥を意味する。チュク(粥)の代表的な物の一つである。

かぼちゃと卵のクメール炒め・・・カンボジアの屋台などでも食べられるポピュラーな炒め物です。

かぼちゃの葉と茎のスープ・・・ベトナムではかぼちゃの葉やつるも食すのが一般的です。その葉などをスープとして用いたもの。

かぼちゃの葉や茎のニンニク炒め・・・名前通りの炒め物です。ベトナムではかぼちゃとニンニクはいわばセットの様に扱うのでかぼちゃの実とニンニクを炒めたりもします。

タイのかぼちゃを使った料理

タイではかぼちゃを用いた料理は非常に一般的で家庭や街中の屋台でも多く見られます。

ファクトーン・パット・カイ・・・タイの庶民料理の一つでかぼちゃと卵の炒め物である。ファクトーンがかぼちゃ、パットが炒め、カイが卵を意味します。ナンプラーで炒めるため甘くてしょっぱい炒め物になります。

ファクトーン・ゲーン・ボアッ・・・タイ料理でかぼちゃのココナッツミルク煮。

ゲーン・ペット・ファクトーン・・・かぼちゃ入りタイカレー。ゲーンはスープ、ペット「辛い」を意味しゲーンペットは主にレッドカレーを現しています。

ゲーン・ファクトーン・サイ・ガイ・・・カボチャとチキンのスープです。カボチャの甘味の他スパイスにより辛味や酸味なども味わえます。

中国のかぼちゃを使った料理

中国料理でもかぼちゃは広く用いられており、その調理法は他国とは少し異なり炒めて使われることが多いです。

香爆南瓜・・・かぼちゃをニンニクと味噌(豆板醤などでも可)と調味料で炒めたもの。

蒜蓉炒南瓜・・・かぼちゃのニンニク炒め。

臘肉焼南瓜・・・かぼちゃと中華ベーコン(燻製肉)の炒め物。燻製した豚肉と一緒に炒めることで塩気と旨味をかぼちゃに移すように味をつけたもの。

南瓜烙・・・千切りにしたかぼちゃのかき揚げ。

金瓜炒米粉・・・台湾料理で千切りにしたかぼちゃと台湾ビーフン、挽肉の炒め物。

金瓜排骨飯・・・一口大にした豚バラブロック肉とかぼちゃの台湾風炊き込みご飯。

蒸南瓜蛋・・・つぶしたかぼちゃと卵を混ぜて蒸した料理。

中東のかぼちゃを使った料理

中東

中東ではバターナッツかぼちゃという日本でいう所のニホンカボチャを良く食すのが特徴。

基本のかぼちゃの調理法はカットしたものをオーブンで焼くというのが一般的。

インドではかぼちゃをスープ(カレー)に多く利用されるのが特徴。

カバック・シンコンタ・・・トルコ料理の一種でうすめにスライスしたかぼちゃのオーブン焼き、スライスオニオンや様々なスパイスが用いられている。

バターナッツのグリルサラダ・・・バターナッツかぼちゃをオーブンで焼いてヨーグルトソースなどをかけ、デュカというナッツとスパイスミックス、パンプキンシードを散らす。

エリシェリ・・・かぼちゃ、ウェッラパヤル豆、様々な香辛料を用いて作る南インドの家庭料理カボチャカレー。

かぼちゃのクートゥ・・・南インドの豆と野菜のどろっとした仕上げりのカレー(煮込み)。ココナッツも良く用いられる。かぼちゃも使われる事が多く、各家庭により入れるスパイスなどが異なりそれぞれの家の特徴が出る料理である。

かぼちゃのカチョリ・・・南インドのソウルフードの一つ。カチョリとは豆などの野菜をスパイスで味付けした物を生地で包んで揚げた物。日本でいう所のカレーパンのような食べ物

オーラン・・・南インドのケララ州の定番料理。ココナッツ風味の豆とかぼちゃの辛くないカレーです。かぼちゃではなく冬瓜を用いることもあります。

かぼちゃを使った世界のデザート

かぼちゃのデザート

世界中の様々な地域でかぼちゃはデザートに用いられており、ケーキなどの生地、プリン、アイスなどはもはや定番ともいえるでしょう。

パンプキンケーキ・・・かぼちゃをボイルするなどして柔らかくしミキサーなどで攪拌しスポンジに用いたケーキが一般的なもの。

パンプキンマフィン・・・伝統的な焼き菓子であるマフィンの材料にカボチャを用いたもの。

かぼちゃプリン・・・カボチャを材料に用いたプリンのこと。日本ではこの10年ほどで一般的になったが、東南アジアの国では20年以上前からポピュラーであった。

パンプキンカスタード・・・カンボジアでポピュラーなカボチャを使ったココナッツミルクプリン。

スイートパンプキン・・・スイートポテトのかぼちゃ版、スイートポテトを作る要領で材料にカボチャを用いたもの。

パンプキンムース・・・かぼちゃを材料に用いたムースです。ハロウィンパーティーのデザートとしても人気。

パンプキンアイス・・・かぼちゃを主材料としたアイスで現在ではコンビニなどにも商品が並んる。

パンプキンソフトクリーム・・・かぼちゃを原料にしたソフトクリームで日本では北海道で主に売られている。

パンプキンジャム・・・かぼちゃで作られたジャム。

パンプキンモンブラン・・・アルプス山脈のモンブランをモチーフとしたお菓子で栗のクリームを使うことが多いが、パンプキンモンブランではかぼちゃのクリームを用いて作る。

かぼちゃ羊羹・・・羊羹の材料にカボチャを用いた物。

ブニュエロ・・・スペインの菓子の一つで、つぶしたかぼちゃを生地に練り込んだ焼き菓子でセビリアの春祭りやバレンシアの火祭りでは欠かせないもの。

カラバサ・アサーダ・・・スペインでは非常にポピュラーなデザートの一つ。オーブンで横半分に切ったかぼちゃを焼いただけの焼きかぼちゃです。それをショートケーキの様にカットしていただきます。歩きながら食べれるソウルフードとして町の市場やマーケットなどでも売られています。感覚でいえば日本の焼き芋と近いかもしれません。

金瓜芋泥・・・中国、潮州料理のデザートでかぼちゃとイモのシロップ仕立て。蒸したかぼちゃとイモをシロップと一緒に温めた料理。

ボボ・チャチャ・・・かぼちゃや芋、豆などとマンゴーなどのフルーツをココナッツミルクで煮たシンガポールの温かいデザートです。

カバック・タトュルス・・・トルコのデザートでかぼちゃを砂糖と一緒にコトコト煮た物を冷やして提供される。トルコ北西部に位置するサカリヤ地方で採れる甘く水分の多いかぼちゃを用いて作られる。

日本のかぼちゃ郷土料理

ほうとう

1541年に漂着したポルトガル船により九州の豊後国(現在の大分県)に伝来します。それから日本各地にかぼちゃは栽培されるようになり、各地で様々なかぼちゃ料理が作られてきました。

かぼちゃを使った郷土料理と呼ばれるものを紹介します。

ほうとう

山梨県の伝統的な郷土料理。かぼちゃの郷土料理と聞いてほうとうを思い浮かべる人も多いのではないのでしょうか。特徴として。太い平打ち麺、かぼちゃの甘味が出た味噌仕立てのスープに様々な野菜、豚肉などが入った具沢山な麺料理。

戦国武将の武田信玄も陣中食として食べていたとされています。

かぼちゃ団子

北海道では郷土料理として、そしておやつとしても親しまれている料理です。つぶしたかぼちゃに塩、砂糖で味付けして焼いた物。北海道以外にも伝わっている料理でおやきと呼ぶ地域もあります。

信州地方ではかぼちゃ団子というと一般的に冬至で食べる他県でいう「いとこ煮」の事を指します。

いとこ煮

冬至の季節に食べる料理、全国各地に伝わる料理でそのまま冬至かぼちゃとも呼ばれたりします。小豆とかぼちゃを煮た料理。

いとこ煮の由来は諸説ありますが、あずきを煮てから、かぼちゃを煮て、最後に味付けと段階を踏まないと作れないことから、「おいおい煮る」が甥甥煮るという意味でいとこ煮という説。

他の説では冠婚葬祭などで必ず出ることから、兄弟姉妹従妹が集まって食べるからという説などがあります。

冬至に食べられる、いとこ煮に類似する料理が日本各地にあるが違う名称がつけられている地域もある。

かぼちゃはっとう

岩手県一関市の料理でいとこ煮と同様冬至に食べられるこの地方の郷土料理。いとこ煮にはっとうを加えたような料理。

はっとうとは一関市などに伝わる料理の一つで小麦粉などを練った生地を平たく伸ばした物

いとこ汁

京都府長岡京市の郷土料理。かぼちゃとなす、小豆を煮て味噌と醤油のみで味付けした汁物。

この地域ではお盆に飲まれる汁物として古くからあり、お精霊(おしょらい)に供える風習からきている。

元々この汁には名前がなかったが平成10年に地元の郷土料理研究グループにより命名された。

お精霊とは盆の迎え火の一つ。

かぼちゃの汁粉(しるこ)

北海道の郷土料理。

茹でたかぼちゃを小豆で汁粉にしたもの。かぼちゃ日本一の産地だけあり冬至はもちろん普段から食される料理。

かぼちゃ雑煮

岡山県瀬戸内市牛窓町の郷土料理。

冬至の時に食べられる。いとこ汁にうどん、小麦粉を練ってちぎったものが入ったような料理。

かぼちゃのだんご汁

福岡県豊前市の郷土料理

かぼちゃと椎茸を出汁で煮て、小麦粉を練ったもの(だんご)をちぎって入れた汁。

日本で初めてかぼちゃが伝来した大分県(当時の豊後国)から三毛門地域に伝わったかぼちゃは豊前市三毛門の特産かぼちゃとして現在も地域で親しまれており、だんご汁に用いられている。

かぼちゃごろし

福岡県の郷土料理

ごろしとは、小麦粉を練った生地を細長く切ったもの。

煮たかぼちゃの汁にごろしを入れ煮込んだもの。

ごろし料理は他にさつまいもで作った芋ごろしや煮〆ごろし、夏豆ごろしなどがある。

かぼちゃのたたき

愛媛県松野町の郷土料理

素揚げしたかぼちゃのスライスに玉葱スライスや貝割れ、ツナ、みじんにした生姜やニンニクをのせ合わせ酢をかけた料理。

十三日ずうしい

長崎県壱岐市の郷土料理

盆の13日に仏前に供えることが由来。茹でたささげ(いんげんのような豆、西日本ではささぎとも呼ぶ)、米、もち米、かぼちゃを醤油味で炊き、最後に小麦粉で作ったお団子を混ぜ合わせたもの。

かぼちゃのよごし

長崎県平戸市の郷土料理

茄子、いんげん豆、干し大根、こんにゃくを茹でてさらしでしぼり、味噌、砂糖、いりごまで調味したもの。

かぼちゃ大福

岩手県奥州市の郷土料理

大福の皮にカボチャを使用したもの。近年では様々な野菜の大福が作られており、それらは基本的に餡の方にかぼちゃが使用されている。

かぼちゃ汁

広島県の郷土料理

冬至の際に振舞われる、かぼちゃの入った味噌仕立ての汁

広島県福山市内には月山大権現の御堂があり地元で「お月様」の名称で親しまれています。

おねり

山形県の郷土料理

じゃがいもやかぼちゃなどの穀物を茹でて練り、とうもろこし粉を混ぜたもの。現在ではあまり見ることのなくなった料理。