野菜

里芋の親芋用品種3種

里芋はその芋の付き方、食する部位から一般的に子芋用、親芋用、兼用という3種に分類されます。里芋は本来茎の部分に当たり茎にデンプンが蓄えられてできたのが親芋と言われる部分で親芋から出てくるのが子芋です。

この記事ではその中で親芋部分を主として食べる親芋用品種を御紹介したいと思います。

親芋用品種について

里芋は一般的に親芋からなる子芋や孫芋を主として食べるものが多く、親芋は食べることができてもあまりおいしくなかったり、そのまま種芋として出荷する場合がほとんどです。しかし子芋や孫芋があまり育たなかったり、商品として親芋を主として販売しているタイプの里芋を親芋用品種と呼びます。

京いも(筍芋)

 

原産地

台湾

11月~2月

特徴

京芋の名で親しまれている親芋用品種の里芋です。明治時代に台湾から宮崎県に伝来したのが始まりとされ栽培されました。筍芋の由来は地上に頭を出した姿が筍に似ていることから名付けられました。また京いもという名前については、昭和30年ごろにこの筍芋を市や農協、青果会社が一体となり県外へアピールする為に京都に立ち寄ったところ、京都の優れた食材に感銘を受け京料理のおいしさにあやかったことから由来するそうです。ちなみに最初に栽培を開始した宮崎県小林市では台湾から伝来したことから「台湾芋」とも呼ばれています。きめ細かくしっかりとした肉質で煮崩れしにくく、ほくほくとした食感があり煮物の他、揚げ物にも向いているのが特徴です。その大きさも特徴の一つで大きいものでは60cmにもなります。動脈硬化の予防にも効果があるとされるカリウムを多分に含む食材でもあります。現在でも宮崎県が主産地として、およそ9割が栽培されています。海老芋も京芋と呼ばれることがあるが別の種である。

媛かぐや

原産地

愛媛県

11月~12月

特徴

媛かぐやは愛媛県農林水産所が京芋(筍芋)と唐芋(海老芋)を人工交配(里芋として日本で初めて)した品種で2010年に品種登録されました。サイズがとにかく大きく、大きいもので長さ50cmを超え、重さも約3kgにも及びます。里芋よりもサツマイモに近いと評されるだけあってほくほくした食感と優しい甘味があり煮物や揚げ物などに利用できます。また製菓材料としてチップスやアイスクリーム、ペーストなどにも利用されておりヨロイズカファームトーキョーなどの有名店でもケーキなどに使用されている。由来は愛媛県の媛と筍芋の子なのでかぐや姫を連想し組み合わせたものです。

田芋(たいも)、ターンム(沖縄方言名)

原産地

インド東部からインドシナ半島

11月~2月

特徴

沖縄県で栽培されている里芋品種で水田で作られることからこの名がある。別名「水芋」とも呼ばれる。この芋は棒一本で栽培、収穫でき水田に植えたまま貯蔵可能であるなど、栽培に手がかからないのが特徴である。旬は冬としているが通年を通して栽培はできる。ただ夏場は台風による被害を考えほとんどの田芋農家は生産していない。田芋の歴史は古く伝来時期こそ不明だが、「混効験州」(1711年)に田芋という言葉が記載されていることから18世紀の初頭には栽培が一般化していたとされている。「沖縄県では子孫繁栄を願う正月料理に幅広く利用されていて独特のねばりと甘味が特徴です。揚げ物や煮物、マッシュして様々な料理に使用するほか、デザートなどにも利用されるなど幅広く沖縄県民に浸透しています。ただアクが強く下拵えが少々大変でもあります。また田芋で作られた「金の誉」という焼酎もあります。

その他親芋用品主

  • びんろうしん・・・日本ではほとんど作られておらず、台湾や香港などで主に栽培されている。名前の由来は「ヤシ」で、断面に赤紫色の斑点がありヤシの木の実に出る模様と似ているので「びんろうしん」と呼ばれている。台湾や中国ではお菓子や饅頭に練り込んで使用されている。