タマネギを知らない方は、いないとは思いますがタマネギの正しい保存方法を知っている方は少ないのではないでしょうか??
スーパーで3個入りより、10個くらい入っていてどう考えてもそちらの方がお買い得の時ないですか。しかし余らせて捨ててしまうのはもったいない。そんな時でも正しい保存方法やタマネギの選び方を知っているだけでタマネギを腐らせてしまう事が減って環境にもお財布にも良いです。
タマネギの選び方
タマネギには品種があり、一般的に利用されるのは黄色品種なので、この黄色品種に絞ってお話していきます。また新タマネギは保存を考えずなるべく早く食べましょう。新タマネギは通常のタマネギと違い乾燥されていませんので痛むのも早いです。
タマネギを長期保存することになった時、やはり鮮度の良いものの方が長持ちしますので、少しでも鮮度が良いものを選ぶようにしましょう。
タマネギ選び方 重み
重みがあり、身が詰まっているものが良い。
バラで売っているタマネギでしたら持って確認してみてください。いくつか確認している内になんとなく分かるようになります。
袋に入っているものは、重みでは確認が難しいので他の項目にある事で確認してみてください。
タマネギ選び方 形
流通の多い北海道産は、丸いタマネギを選ぶようにしましょう。平たくなっているものは熟してきています。
本州産のタマネギは元々平たい形をしているので、形で見分けるのは難しいです。
産地が分かるようでしたら、産地を確認してみると良いです。
タマネギの生産量の6割程は北海道です。
タマネギは先端部分が一番傷みやすくなっています、先端を見てキュッと締まっているものが良いです。
タマネギ選び方 皮
茶色の皮に艶があるものを選びます。この方法が一番簡単ですね。
タマネギの皮に黒ずんでいるもの、カビが生えているものは鮮度が悪くなっています。
スーパーで見かける事がよくありますが、腐っているわけではありません。
タマネギ保存方法
鮮度の良いものが選ぶことが出来たら次はタマネギ保存方法です。
タマネギは高温多湿には弱いです。寒い時期凍らない程度なら悪くなりにくいですが、問題は暑い夏場です。
基本ネットやカゴなどに入れて日の当たらない風通しの良い場所にぶる下げておくのが良いです。鮮度の良いものなら2か月程持ちます。
家庭にタマネギをぶる下げるスペースなどない!という方も多いと思います。冷蔵庫には入れない方がいいの??となると思います。冬場は冷蔵庫に入れる必要が無いと思いますが、夏場は冷蔵庫に入れておきましょう。
タマネギは冷蔵庫に入れない方が良い??
タマネギは高温多湿に弱いというお話をしましたが、冷蔵庫に入れることで多湿になる事が問題です。しかし冷蔵庫以外には野菜の置き場がない方も多いと思います。そんな方は
- 野菜室に入れましょう
- 一つ一つ新聞紙に包み、なるべく他の野菜に触れないようにしましょう
- 冷蔵庫の湿度を気にしてみる(『冷蔵庫 湿気取り』を検索すると色々でてきます。私は竹炭を使用しています)
1か月~2か月程持ちます。袋のまま冷蔵庫に放り込んでしまうのは止めましょう。袋には小さな穴が開いていますが、それでも湿気がたまりやすくなっています。
野菜室には果物は入れないようにしましょう。特にリンゴやキュウイなどと一緒にするとエチレンガスというものが発生してタマネギの発育が進み、痛むのが早くなってしまいます。
タマネギの保存方法 加工して保存
タマネギを買ってきたままで保存する方法は分かりました。次は加工したタマネギを冷凍して保存する方法です。
- スライスして水にさらして、水気をよく切り冷凍
- 飴色に炒めてから冷凍
どちらの方法でも長期保存ができ、解凍してからすぐ調理できると言いう点から使い勝手も良いと思います。
サラダなど生食したい場合は冷凍してしまったものより生の物の方が香りも良く美味しく召し上がれます。
タマネギを食す際の注意
タマネギには硫化アリルとい水溶性の成分があります。この成分は水溶性の為水にさらし過ぎると成分がどんどん流れ出て行ってしまいます。ほどよくさらしましょう。
この硫化アリルという成分は体にとって大変有用な成分ですが、殺菌能力が非常に高いため過剰摂取すると、腸内細菌も倒してしまい胃腸障害を起こす可能性がありますので、食べすぎにも注意しましょう。
動物にタマネギはダメ
犬や猫がタマネギを食べてしまうと中毒症状が出てしまう場合があります。
タマネギには『有機チオ硫酸化合物』という成分がありその成分は赤血球を破壊することによって急性の貧血や血尿を引き起こします。 また加通しても成分は無くなりませんので、タマネギが入っている料理もダメです。
発症は食べてすぐではなく、1日~数日かかります。重篤になる危険もあります。
タマネギを切っている時などは大事なペットは離れた所に居てもらいましょう。人間が目が痛くなるのと同様にペットも目が痛くなります。
タマネギ切っても目が痛くならない方法
- 切る前に冷蔵して冷やす
- 切れ味の良い包丁で切る
- 切ったらすぐ水に放つ
タマネギを食す際の注意点でもでてきた『硫化アリル』という成分が目が痛くなる原因となります。この硫化アリルが目や鼻の粘膜を刺激するので痛みや涙が出たりします。
冷蔵庫で一度冷やして切る事で揮発性である硫化アリルの発生を多少押さえます。
切れない包丁で切るとタマネギを押しつぶしているので、その際に硫化アリルが発生します。
硫化アリルは脂溶性の成分なので、切った後すぐ水に放てば、それ以上は目が痛くなる成分が広がりません。
最後に
私がまだ20代のころ洋食屋さんの手伝いに2か月間行ったことがありまして、その時にタマネギ、下の部分の芯をペティーナイフでグルンと芯を取り除き、そのまま皮をサッサッと剥いていて、5秒位で1個剥いていたのを何個もやっていたのをみて驚きを覚えました。タマネギは和食でも使いますが、洋食では数も多く扱いも全然違い、非常に勉強になったのを覚えています。
洋食つながりでもう一つ。ホテルの和食屋で働いている時、洋食屋さんが仕事している姿が見えるのですが、その洋食屋さんの方は水中メガネをしてタマネギを切っていました。よほど目が痛くなるのが嫌だったんでしょう。なぜか今でも思い出せます。
今回はタマネギ保存方法について紹介しましたが、タマネギは非常に歴史も長く色々な国で使われている野菜です。そんなタマネギの事を詳しく紹介した記事もありますので見ていって下さい。