家庭でも使われる事の多いタマネギですが、冷蔵庫に余ってしまった経験あるのではないでしょうか??そんな時に色々なタマネギ料理を知っているだけで余せてしまう事や献立に悩む時間も減る事でしょう。
タマネギは歴史が古く紀元前1600年代メソポタミア王朝時代には様々な料理に使われていました。その後時代が流れ様々な地域で好まれ使われる野菜になりました。その為世界にはタマネギ料理が数多く存在します。今回はその様な世界のタマネギ料理を紹介していきます。
タマネギがメインの料理
タマネギは色々な料理の引き立て役になる事が多い食材ですが、メインとなるタマネギ料理もあります。日本でもなじみの深いもので皆さんご存じの物が多いと思います。
オニオンリング
発祥国は不明だがオニオンフライという名で様々な国でレシピが残されている。現在ではリング状にしたオニオンリングが主流で衣を付けフライにしたもの。
オニオングラタンスープ
フランスのリヨンが発祥とされ、玉葱をバターなどできつね色になるまで炒めブイヨンで煮込んだスープである。仕上げにフランスパンひとかけ、パルメザンチーズなどがふりかけられる。
フランスではスーパ・ロワニョン・グラティネという。またドイツではツヴィーベルズッペ、イタリアではズッパ・ディ・チポッレ・アル・フォルノという名称で定番のスープとしてそれぞれの国で親しまれている。
オニオンステーキ
輪切りにしたタマネギをじっくりと焼き上げステーキ風に仕上げた料理。肉のステーキと同じようにソースをかけて食べる。
タマネギを使った煮込み系(スープ)料理
タマネギ料理のメインはこの煮込み、スープ料理なのではないでしょうか。タマネギには臭い消し効果などもあり、好まれる一因なのかもしれません。
各国様々なタマネギの煮込み料理が存在しますので地域毎に紹介していきます。
アジアの煮込み(スープ)タマネギ料理
カレーライス
日本の欧米風定番料理の一つで知らない人はいないと思います。カレーにはじゃがいも、タマネギは無くてはならない野菜なのではないでしょうか。
ハヤシライス
牛肉と玉葱をデミグラスソースで煮たものをカレーのように米にかけた料理。名前の由来などに様々な説があり発祥の店も不明とされている日本生まれの料理。
肉じゃが
肉とジャガイモ、玉葱などの野菜を醤油、味醂などで煮込んだ煮物。
ゲーン・マッサマン(タイ)
マッサマンカレーの名で日本に浸透したタイのカレー。野菜と鶏肉などをココナッツミルクなどで味付けしたマイルドなカレー。
ヨーロッパの煮込み(スープ)タマネギ料理
ボルシチ(ロシア、ウクライナ)
ビーツを使った酸味のあるウクライナの伝統料理の一つ。ストックと言われる肉とその骨を長時間煮込んだスープと、白キャベツ、玉葱、人参、根パセリ、トマトなどの野菜をソテーしたものを一緒に合わせてビートサワーを加えた煮込み料理。
ビーフストロガノフ(ロシア)
牛肉と玉葱、キノコ類を煮込みサワークリームで仕上げた煮込み料理。バターライスやパスタ、白飯などと合わせて食べることが多い。
シチー(ロシア)
ロシアの代表的な料理の一つでキャベツが主材料となる野菜スープである。「実の父よりもシチーは飽きることがない」などのことわざにも使われているロシアの伝統料理。
「食べるスープ」とも言われ肉の他、キャベツ、ザワークラウト、玉葱、人参、トマトなどの様々な野菜が多く使われる。ライ麦パンと共に食すのが一般的。
グラーシュ(ハンガリー)
玉葱とニンニクのみじん切り、キャラウェイシード(香辛料、スパイスの一種)をきかせた牛肉のトマトスープでハンガリーが起源とされているが、中央ヨーロッパの代表的なスープです。羊肉を用いられる場合もある。
ドイツのグラーシュはシチューを指すため若干違う。
フーシュレベシュ(ハンガリー)
ハンガリーの定番スープの一つで牛肉又は鳥肉などをタマネギや人参などの野菜と一緒に煮込んだコンソメスープです。ハンガリーでは日曜日と祝日に食べる習慣がある料理で、ツェール・ナメテールトと呼ばれる素麺のような細い麺を入れて一緒に食べるのが一般的。
カヴァルマ(ブルガリア)
ブルガリアを代表する煮込み料理の一つで、ニンニク、玉葱、マッシュルームを炒めた所に豚肉を加え、白ワイン、トマトで煮込みます。それを耐熱皿に盛り卵を割ってチーズを振りかけ仕上げにオーブンで焼いた料理。
コシード(スペイン)
スペインの名物家庭料理の一つ。羊肉やソーセージ類、レンズ豆やジャガイモ、タマネギなどを煮込んだスープで各地方によって作り方、材料などが若干異なる伝統的な料理である。
スペインではコシードを女性に作らせると出身地が分かると言われます。隣国ポルトガルでも愛され「コジード」と呼ばれています。
ブイヤベース(フランス)
南フランスプロヴァンス地方のフランスを代表する料理の一つ。
人参や玉葱、セロリ、ニンニク、トマト、香味野菜などを炒めたところに魚のあらを入れて白ワイン、ブイヨンスープを加えて煮込む。これを一度漉し調味したものに、様々な魚介を入れて煮込んだ料理。元々は漁師料理の一つであった。マルセイユの名物料理。
ポトフー(フランス)
「火にかけた鍋」という名前のフランスの家庭的な煮込み料理。塊の牛肉と人参、玉葱、キャベツ、カブなどの野菜を長時間煮込んだもの。食べるときに食べやすい大きさに切られ別皿に移して供される。主にマスタードが添えられる。またこの煮込んだスープを漉した物をブイヨンスープとして用いられる場合もある。
ラタトゥイユ(フランス)
南フランス、ニースの郷土料理。ナス、ズッキーニ、ピーマン、玉葱といった夏野菜を用いた煮込み料理。炒めた夏野菜にトマトと香草を加えワインで煮込んだ料理。元々軍隊などで出されていた料理の為、日本でいう「ごった煮」などのような適当な料理とされてきた。
カポナータ(イタリア)
イタリアのシチリア島が発祥の煮込み料理。セロリやオリーブを炒めて、そこに素揚げしたパプリカ、ナスなどをトマトと一緒に煮込む料理で、ワインビネガーや砂糖が味付けに使われるのが特徴です。
ミネストローネ(イタリア)
具だくさんという意味があるイタリア家庭料理の定番スープ。キャベツ、人参、ジャガイモ、セロリ、ズッキーニ、ベーコン、タマネギなどを用いた野菜スープでトマトを入れないで作る場合もある。またスープの中にご飯やパスタを入れて食べる場合もある。
ビーフシチュー(イギリス)
その発祥はイギリスとされる牛肉を用いたシチュー(シチューと呼ばれるものはフランスが発祥)である。牛肉の他、玉葱、人参などを赤ワインやトマトをベースに煮込んだシチュー。
ドルマ(トルコ)
トルコ語で「詰められた」といった意味があるドルマはトルコ定番料理の一つでパプリカに米と野菜、肉を詰めた煮込み料理。トルコ以外にもギリシャなどでも食べられている。パプリカの他にナスやカボチャなどに詰める場合もある。
アフリカ、南米の煮込み(スープ)タマネギ料理
プレヤッサ(セネガル)
セネガルの名物料理の一つ。レモンを用いたマリネ液でマリネした鶏肉を焼き、カラメル色になるまで炒めたタマネギにマリネ液を入れ軽く煮込み、焼いた鶏肉を合わせて味を調えた料理。レモンの酸味がくせになる鶏肉と玉葱の炒め煮です。御飯と一緒に食べるのが一般的。
ポソレ(メキシコ)
ポソレとはひきわりトウモロコシという意味があり、我々が普段食べているスイートコーンとは違いもちもちとした食感のカカワシントレという種類のジャイアントコーンが用いられた具沢山のコーンスープです。
ポソレには南メキシコでは一般的な赤ポソレの他に、白ポソレと緑ポソレがあります。赤ポソレがあります。
赤ポソレはコーンを石灰水に数時間漬けふやかし、スジをとり数時間ポップコーンの様に爆発するまで煮込みます。(この手間が省けるようにメキシコではマイス・パラ・ポソレというポソレ用のコーンが売っておりこれなら数十分煮込むだけでOKです。)豚肉をやわらかくなるまで煮込みます。フライパンで唐辛子(チレグアヒーヨ)、ニンニクのみじん、オレガノなどのスパイスを加えこれをブレンダーにかけペースト状にし、豚肉を煮た鍋に茹でたコーンと一緒に入れて再度煮込みます。付け合わせにレタス、ラディッシュの薄切り、玉葱、パクチーのみじん切り、トスターダス(揚げたトルティーヤ)などを別皿に用意したら完成です。
各地域によって作り方、付け合わせ等が多少異なります。付け合わせにライムやアボカド、チチャロン(豚の皮を揚げた物)などを持ちいたり、スパイスや使用する唐辛子が変わったりもします。また、付け合わせの野菜が上にのせられて提供されることもあります。
モレ(メキシコ)
メキシコの伝統的なソースでトマト、玉葱、唐辛子、ビーツなどの様々な野菜や香草などを炒めて煮込んだものをミキサーにかけて漉し、再度チョコレートを加えながら煮込んだもの。ソースとして用い、鶏肉やライスなどと合わせて食べます。主にメキシコでは誕生日や結婚式などで作られます。
メキシコでモレとはソースの総称の為、モレ〇〇といった形で調理の仕方が変わります。
ブセカ(ウルグアイ)
蜂の巣などの牛のホルモンをトマトで煮込んだ料理でラテンアメリカで食べられている。
ホルモンを玉葱、レンズ豆、人参、ピーマンなど様々などをトマトで煮込みスパイスで調味した料理。イタリア北部でもブセカという腸で作られたシチューがある。
タマネギを使った主食系料理
タマネギを主食に使用する際は主に刻んだりするなどして米などと合わせて調理されますが、これはタマネギを火に通すことでタマネギの独特の辛味や香りの成分である硫化アリルが糖に変化することで甘みが出るという特徴が好まれたと考えられます。というのもタマネギの歴史は砂糖の歴史よりもおよそ千年も古く、砂糖を生成できるようになったころもその当時はかなり貴重なものとして扱われていたため、料理に甘味を加えることのできた野菜という点も様々な料理に扱われた理由の一つではないでしょうか?
ここからは主食に使用されるタマネギの料理を地域ごとに紹介します。
アジアの主食タマネギ料理
炒飯(中国)
揚州炒飯や福建炒飯などが有名な中華料理の一つで炊いた米を野菜や細かくした肉などの具材、卵と炒めながら絡めた飯類の一種。米を主食とした国では一般的に見られる料理である。また日本で炒飯を食べる時に使うれんげは日本独自のサイズで他国にはなく、非常に大きく食べづらいとされている。
ナシゴレン(インドネシア)
インドネシアの国民食の一つで炒飯と似ているが、サンバル、ケチャップマニス、トラシといった調味料を用いて作られる。その他にご飯のつけ合わせに目玉焼きややクルプックと呼ばれる揚げせんべいやトマトなどがそえらえることが多い。
親子丼(日本)
鶏肉と卵を「親子」に見立てて付けられた丼で玉葱と鶏肉を割下で煮込み卵をとじた物を御飯の上にのせた丼。起源は不明だが明治時代にはすでに食されていた。
牛丼(日本)
牛肉と玉葱を醤油ベースのたれで甘辛く煮込み丼にしたもの。牛鍋を丼飯にかけた料理が原型とされ明治時代に生まれた。その時の名称は牛めしである。
「牛丼」という名称は1899年に吉野家を創業した松田栄吉がつけたものとされている。大手牛丼チェーンが日本に数多く存在し一般的な料理となった。多くのトッピングやバリエーションが店ごとに特色として存在する。また「つゆだく」や「ねぎだく」などは元々店員の「通し言葉」であったものを客が使うようになったものである。
オムライス(日本)
チキンライスをオムレツの様に卵で包んだ洋食風料理で日本発祥とされている。発祥とする店はいくつも存在し定かではないが、明治時代後期から大正年間に作られたと推測される。
半熟のプレーンオムレツをのせて上に切れ目を入れて広げるスタイルは名監督で知られる伊丹十三が映画「タンポポ」で考案したものとされ洋食屋の老舗として知られる「たいめいけん」が作り出したものである。
パロフ(ウズベキスタン)
ウズベキスタン版のピラフのような料理で元々トルコのピラウが発祥とされ、そこから派生した料理であると考えられている。プロフと呼ばれることもあるがこれはロシア語でウズベク語の発音ではパロフとなるそうです。
タマネギや人参、ヒヨコ豆と皮がついたままのニンニク、羊肉を煮て、そこに米を入れ炊いた料理。ウズベキスタンでは結婚式などの祝い事の席で最後に出される料理としても用いられる。地方により作り方が異なるがサマルカンド地方が発祥とも言われており、サマルカンドパロフが有名である。
カオパット(タイ)
タイで食されている、タイ版の炒飯のような料理。名前もその名の通り「カオ」は米で「パット」は炒めるという意味を持つ。
中華の炒飯と同様に野菜や肉などの食材を炒め、御飯を加えて混ぜたもの。味付けにナンプラーを用い、仕上げにマナオ(ライム)を絞って食べるのが特徴。使用する食材によって名前が変わる。カオ・パットの後に続く言葉により入っている材料が区別される。例えばカオ・パット・ムーならば使用しているのは豚肉、鶏肉なら「ガイ」、えびならば「クン」というように入っている材料の呼び名がそのまま名称の後ろにつく。
カーブリー・プラーオ(アフガニスタン)
アフガニスタンを代表する料理でカーブリーはアフガニスタンの首都「カーブルの」という意味。
パキスタンのイスラマバードやペシャーワルでも食されている料理でウズベキスタンのパロフやトルコのピラフとなどピラウが派生した料理。ここでの表記はプラーオとしていますがポロウ、パラウなどとも書かれます。
炒めたスライスタマネギ、細切りの人参、別に焼いたマトン、レーズン又はひよこ豆などと合わせて米と一緒に炊いたもの。米は本場のバスマティを使用するとよい。
マクルーベ(アラブ)
パレスチナやシリア、レバノンなどのアラブ料理でマクルーベとは「ひっくり返す」という意味があります。鍋で炊いて最後にひっくり返して皿に盛る事からこの名前がついたと考えられます。鍋の中身をすべて盛るので非常に豪快な料理です。
玉葱やニンニクなどを炒めラム肉を焼き煮立てます。スライスして炒めたナス、又は素揚げしたナスを鍋に入れ肉をその上に敷き詰め米を入れ、ラム肉を煮たスープを入れスパイスで調味して炊きひっくり返して盛り付ければ完成。
使用する肉を牛ひき肉や鳥肉にして作る場合もあります。又、茄子と一緒に素揚げしたじゃがいもなどを敷き詰めることもあるなどバリエーションが地域や各家庭などにより変わります。
ダール・カレー(バングラデシュ)
ダールとはヒンディー語で豆類の総称です。又、豆を加工したものもダールと呼ぶ。
微塵にしたタマネギニンニクを炒め、そこにコリアンダー、クミン、ターメリック、カイエンペッパーなどのカレースパイスとトマトを加え、あらかじめ茹でておいたひよこ豆を汁ごと入れて煮込み、最後にガラムマサラを入れて仕上げたカレー。鶏肉などの肉を入れたり、ひよこ豆の代わりにレンズ豆などを用いたりもします。
ポロウ(イラン)
古代から続くペルシャ料理の一つで、ピラフのイラン盤といった料理。ただし具材が非常に独特でビーツやレーズン、様々なスパイス、アーモンドやサフラン、ゼレシュク(イランの代表的な調味料で赤い木の実を乾燥させたもの)、薔薇などで米を炊いた料理。この材料も地域や各家庭により若干異なり、シンプルな物から非常に多くの具材が入るものまである。一般的な家庭ではタマネギが入っていることが多い。
ヨーロッパの主食タマネギ料理
パエリア(スペイン)
スペイン東部・バレンシア地方発祥の料理でパエジェーラという専用のパエリア鍋を用い、野菜、魚介類、肉などの具材を炒めて米を炊き上げた料理。
この際にサフランを用いるのも特徴である。現在では肉や魚介などをメインとしたさまざまなパエリアがある。元祖であるバレンシア地方ではパエリアといえば鶏肉とうさぎ、モロッコインゲン、ガラフォン豆、トマトを使ったパエージャバレンシアーナの事を指します。
色々なアレンジがあるパエリアだがタマネギが利用される事は非常に多い。
アロス・コン・アルメハス(スペイン)
スペインバスク地方に伝わるスペイン風アサリ御飯。タマネギとにんにくをよく炒め、そこにアサリと生米を入れて魚介のストック(食材とその骨、野菜などを長時間煮込んだスープ)で炊いた料理。
アロス・コン・ポーヨ(中南米・スペイン)
中南米やスペイン、アメリカのニューメキシコ州に定着した鶏のスープで炊いた鶏肉入りのサフランライス。みじん切りにしたタマネギ、細かく切ったパプリカなどの野菜をを炒め、そこに米を加えてさらに炒め、スープと鶏肉、サフランを入れ炊いたもの。
地域によって一緒に炊き入れる鶏肉の部位や種類が異なるのもこの料理の特徴である。コスタリカでは国民食となっている料理。
ピラフ(トルコ)
炒めた米を魚介や野菜などの具材と共にスープで炊いたもの。トルコのピラフが各国々に流れ形を変えその国々の中心的料理になっており、イランのポロウやインドのプラオ、ロシアのプロフとなっていった。
アランチーニ(イタリア)
小さなオレンジという意味を持つナポリとシリアの名物料理。日本でいうライスコロッケです。
地域によって円錐形だったり、球形だったりします。中に入れる材料なども地域、各家庭に寄り様々なだそうです。また中に詰める肉やチーズは様々な物を用いる。ナポリのそれは基本的に中にあまり詰めず、チーズとトマトソースだけなどという場合が多い。
スパゲッティ(イタリア)
イタリアを代表する麺料理で日本でもおなじみのスパゲッティ。本来は1.9mm~2㎜程度のものをスパゲッティと呼びますが日本ではほぼ一律にイタリアの麺類をスパゲッティと称します。ボロネーゼやアラビアータ、また日本生まれのナポリタンなどにタマネギが含まれることが多いです。
ピッツァ(イタリア)
小麦粉などをこねて作った生地を円形にのばしオーブンで焼いた料理。日本でもスパゲッティ同様におなじみの料理。様々な具材をのせるように独自の進化を続けたピッツァは肉やシーフードの他、マヨネーズなどの加工品をかけて焼いたりするようにもなっている。そうした中でタマネギも多くのピッツァに用いられている。
ケジャリー(イギリス)
元々はインドに起源を持つ鱈の燻製を用いたカレー風味の米料理。米インドのバスティス米を使用して野菜や他の具材と共に米を炊き上げた料理。
ピロシキ(ロシア)
ロシアの代表的な惣菜パンで生地の中に様々な具材を入れたパン生地をオーブンで焼くか、揚げるかした料理でロシアでは日本と違い焼いて作る方が一般的。
古くからある料理でその原型はピロギと呼ばれる鉄板一面で焼いたピロシキのようなもので、それを手軽に持ち歩いたりするように改良したものがピロシキと呼ばれる。みじん切りしたタマネギにひき肉を加え調味し、ゆで卵と合わせ、それをパン生地に包んで焼いた物が一般的。魚介や色々な野菜を入れて作る事もあり様々。
ラコット・カーポスタ(ハンガリー)
ハンガリーの家庭料理でザワークラウト(塩漬けキャベツ)とサワークリームが特徴の酸味の利いたグラタン。ラコットは「層になっている」という意味で、カーポスタは「キャベツ」を意味します。
米をコンソメで焚き、フライパンにタマネギやニンニクひき肉を炒める。耐熱皿で米と炒めた挽肉、ザワークラウトを交互に重ねてサワークリーム、ベーコン又はコルバース(ハンガリーのソーセージ)などをのせオーブンで焼く。
ザワークラウト(塩漬けキャベツ)ではなくチリメンキャベツで作った場合はラコット・ケルカーポスタになります。作り方などは各家庭、地域などによって微妙に異なり、ヨーグルトを入れて焼いたり、ヨーグルトを後からかけたりもします。ザワークラウトを使うのはトランシルヴァニア風のカーポスタです。
サルマ(クロアチア)
クロアチア、セルビア等の料理で、米入りロールキャベツ風葉っぱ巻きである。サルマはトルコ語で「包む」を意味しており、包む葉の種類はブドウの葉、発酵キャベツ(ザワークラウト)、フダンソウの葉が用いられる。これらの葉でブルグル(小麦の挽き割りから作られる穀物)や米など、挽肉等の具を巻いた料理である。
作り方としては一般的なロールキャベツの作り方に類似するが、地方、各家庭により包む葉、中に入れる具材などが異なる料理である。
アロス・デ・マリスコス(ポルトガル)
ポルトガルのシーフードリゾットです。魚介を炒め白ワインを加えてその煮汁をとります。野菜や香草などを炒めて米、トマトを加え、魚介の煮汁と水を足して煮たもの。マリスコスは魚介を意味します。他にタコがメインとなる=アロス・デ・ポルヴォやアンコウが具材のアロス・デ・タンボリルなどがあります。どの様な食材がメインとなってもタマネギが使われる事が多い料理です。
ピラウ(トルコ)
ピラフの語源として知られる料理でフランスに渡ったピラフと同じようにスープで米を炊き上げる料理。ペルシャ人発祥の最古の料理とも言われており、フランスのピラフ、イランのポロウ、アフガニスタンのプラーオ、ロシアのプロフの原型となった料理とされている。
入れる具材によって名前が変わりシェフリエ(イタリアでいうリゾーニ)と呼ばれるショートパスタと一緒に炊いたものはシェフリエ・ピラウ、ひよこ豆を用いたものはノフトゥル・ピラウというように入れる材料によってピラウの名前が変化する。
アメリカ、アフリカの主食タマネギ料理
ジョロフライス(ガーナ)
ガーナなどのギニア湾来た岸諸国で食されている料理で名前は「ウォロフ族の飯」という意味があります。
手羽元を用いたトマトベースで米を炊いた料理。各家庭によって入れる材料は様々ですがトマトで炊くという点は変わりません。玉葱、ニンニクのみじん切りをココナッツオイルで炒め、そこに細かくしたパプリカなどの野菜を加え炒める。トマトと加えて米、別に焼いておいた手羽元をいれオレガノなどのスパイスで調味し炊いたもの。
ジャンバラヤ(アメリカ)
アメリカで作られるクレオール料理(ルイジアナ州を中心とする料理)の一つでスペインのパエリアにその起源がある。ニューオリンズを一時期支配していたスペイン人によって伝来した。
ルイジアナ州では屋外スポーツ施設の売店に並ぶほどポピュラーな料理である。米と肉の他燻製ソーセージや野菜(主なものは玉葱、パプリカ、セロリ)が入る、また魚介類が入る場合もある。日本でもファミリーレストランのメニューに見ることもある。
アロス・アラ・メヒカーナ(メキシコ)
アロスとは米料理を指す言葉でメキシコの代表的な米料理です。鶏肉のスープで炊いたトマト味の御飯で、メキシコのピラフといった所です。洗った米を軽く炒めて、みじん切りにしたニンニク、玉葱、トマトを入れ煮立て、スープを加え調味して炊いた料理です。
アロス・コングリ(キューバ)
キューバを代表する主食の一つで赤インゲン豆を用いた米料理である。見た目は日本の赤飯に近い。煮た赤インゲン豆と炒めたニンニクやタマネギ、パプリカ、乾燥オレガノなどの野菜をインゲン豆の煮汁を用い米と一緒に炊いた料理である。
セコ・デ・ポロ(エクアドル)
鶏肉料理。みじん切りにしたタマネギやニンニクを炒め、そこに鶏肉を加えスパイスであじつけをしたシンプルな料理。一般的に御飯に添えられます。
フェジョアーダ(ブラジル)
代表的なブラジル料理の一つで国民食ともされている。フェジョアーダはレストランなどで水曜日や土曜日のランチとして提供され、家庭では週末に食されるのが一般的である。
鍋でタマネギやニンニクを炒め、黒インゲン豆と、肩やスネなどの様々な部位の豚肉や牛肉、干し肉などを入れて煮込んだ料理。味付けは塩、胡椒のみでじっくりと煮込むのがポイント。フェジョアーダはカレーライスの様にライスともに供します。又、肉が入らないものはフェイジョンと言います。
最後に
タマネギ料理どうだったでしょうか・・・タマネギ料理というよりタマネギが少しでも使用されている料理になってしまいましたが、タマネギが余った時に見て頂き何かの足しになればと思います。タマネギ料理にはトマトと一緒に使われている料理も多くありましたね。トマトも歴史が深くタマネギとも非常に相性が良いので一緒に買っておくと色々な料理に挑戦できるのは無いでしょうか。