板前さんでも扱ったこと無い人もいるのではないでしょうか。私も手伝いも含めると15軒程の店舗にお世話になりましたがアラを扱っているのは2店舗だけでした。私が関東で仕事をしていた事も関係しているみたいで、関西の板前さんはよく扱われるそうです。
冬の高級魚です。よく同じハタ科のクエと比較されたりします、どちらも超がつくほどの高級魚で味も良いのですがネームバリューがクエの方があり両方並んでいて、同じ様な値段ならクエを選んでしまいますね。
アラ基本情報
スズキ目ハタ科アラ属海水魚
アラはスズキを全体的に太くしたような体形だが、上あごの骨に副骨が無いため頭がとがって見える。名前から連想できるように荒々しく、食欲もすごく、海老や烏賊、蟹や魚など好んで食べる。
市場ではクエと混同されることがある。どちらも味が良く価格や利用法もよく似ている為。
九州地方では、クエもマハタもアラと呼び混同されがち。
味は淡白で美味。
【アラという名前の由来】
- 頭がとがり鋭い棘を備えた姿から荒々しい魚と見立てて
- 鰓(えら)が転訛しアラとなった
【アラの地方名や別称】
- いかけ
- おおすずき
- おきのすずき
- かま
- きよせ
- くえ
- ほた
- やなせ
- やりもち など
アラの旬
晩秋~冬
アラの産地
関東以南。九州が主産地
関西方面で消費され、関東に入ってくる量は少ない。
調理法・扱い方・食べ方
アラの作り(刺身)
- ウロコをすき引きで綺麗にとる
- 頭をとり(頭は調理できるので捨てない)腹を開き内臓も取り除く
- 腹の中等綺麗に洗う
- 皮をひいて造りにする。皮も湯びいて使う
普通に刺身にしても良いですが、脂が強いので薄造りなども最適です。
アラ湯引き(刺身)
水洗いまでは上記刺身と一緒で皮を引かずに、皮目に包丁目を入れて、皮目を上にしてさらしをかけて熱湯かけて氷水取って水気をよっくきって使用します。
ポン酢、浅葱、紅葉卸し等添えて提供しましょう。
アラのから揚げ
濃口1・酒1・生姜の絞り汁少々
切り身の大きさによって違いますが、5分程漬けて、片栗粉でカラッと揚げましょう。
骨付きでも大丈夫ですが、提供する時に一言添えましょう。
アラ鍋(鍋)
骨で出汁をとり、野菜を添え提供しましょう。
しゃぶしゃぶでも美味しくいただけます。
献立お役立て!
調理方法をいくつか紹介させて頂きましたが、刺身や薄造り、湯引きなどで使う事をオススメします。刺身で使いきれなかった部位を他の料理に回す事もあると思いますので、色々と試してみて下さい。淡泊な白身魚で非常に美味しい魚です。
私があまり扱ったことの無い魚なので料理が少なくなってしまいました。今後積極的に使ってみて、美味しい料理等また紹介させて頂きます。