あまり和食では扱いませんが、扱い方をしっていると便利な食材です。
杏子の食べ方や杏子料理など紹介させて頂きます。
杏子とは?杏子基本情報
バラ科サクラ亜目サクラ属
原産国は中国。
日本で栽培されているものは、主として東亜系のもので、その多くは酸味が強く生食には適さない。一方地中海やカリフォルニアで栽培されているのは、欧州系で生食できるものも数多くある。
アンズは小粒な黄桃といった感じで桃と似ている。品種にもよるが、梅位のおおきさからスモモ位になるものまである。
紀元前から栽培されている古い菓樹で、種子は漢方薬として利用されていた、別名カラモモという。
杏子の旬
6月~7月
杏子の産地
日本では青森、長野、などの冷涼な気候な場所で栽培されている
主な品種に『平和号』『新潟大実』『甲州大実』『信州大実』『山形3号』『ハーコット』『ゴールドコット』『ニコニコット』。缶詰などに適した『昭和』などがある。
日本では平和号が最も多く栽培されており、長円形で果皮は黄緑色がかっている、果肉は鮮やかなだいだい色で加工に適している。山形3号は平和号より小ぶりで果皮も果肉も鮮やかなだいだい色。
杏子栄養素
多量のカロテンと少量のリコピンを含み、ビタミンA効力が非常に高い。
杏仁(きょうにん)
杏仁豆腐の素となる杏仁は、アンズの種の中から取り出します。古くから薬用としても使われてきました。しかしご自身では取り出して、使用しない方がよいです。杏仁を大量にとると、シアン中毒を起こすことがあります。劇薬ですね。
アマレット
アンズの種を用いて作られています。イタリア北部のミラノ周辺で生産されるリキュールの一種。アーモンドに似た香りを有することから、アーモンドリキュールとも呼ばれる。アンズの核(杏仁)をブランデーで浸出し、数種の香草抽出液とブランドして熟成させた後、シロップを加えてアルコール分28%位に調えられたもの。食後酒やカクテルや製菓等に用いられ、またコーヒーにカフェアマレットとして飲用されることもある
杏子食べ方・調理法
生食に適したもの少ないので、多くは蜜煮やジャム、ソースなどに加工して利用する。爽やかな酸味と香りに甘みが加わるとアンズの持ち味が生きる加工品になる。
杏子の蜜煮(焼き物あしらい・デザート)
- 干し杏子をぬるま湯に30分程漬ける
- 水を少々加え3分程煮る
- 杏子の半量のグラニュー糖を3回に分けて加えて10分程弱火で煮る
杏子酒(食前酒)
材料・杏子1キロ、ホワイトリカー1本(1,8ℓ)、氷砂糖300g、レモン3個、保存用瓶
- アンズは丁寧に水洗いして乾かしておく
- レモンは適当な大きさにカット(輪切りでも可)
- 杏子、氷砂糖、レモンをサンドイッチするように保存瓶に入れていく
- ホワイトリカーをゆっくり注ぎ込む
- 蓋を締めて、3か月以上待つ
瓶はよく煮沸すること。アンズも乾かしたのちに水気をふき取ってあげましょう。
献立お役立て!
杏子の食べ方は限られてしまうと思います、ジャムを作りそれを伸ばして変わり種のステーキソースとして提供したりもしますが、基本的にはデザートや食前酒に利用することの多い食材だと思います。
もし生の物が大量に入ってしまったときなどは、干し杏子を作っておくと良いでしょう。加工も簡単になりますし、日持ちします。
デザートに利用する際、ピューレにしても、ムースにしても、シャーベットにしても、色良く見栄えのする料理となるでしょう。生のものは日持ちがしないので、何かしらの加工をすぐにしましょう。