食に関する知識

野菜に関することわざや故事16選、知っているだけで得をする!?

野菜ことわざ

野菜ことわざを16個紹介させて頂きます。明日話したくなるような言葉、ことわざが見つかるかも。

私は板前としてカウンターでお客様と対面して話をさせて頂く機会が多かったのですが、ことわざや故事などの話はどのお客様も食いつきが良く、何度も助けられました。本当に知っていただけで得をしたと思った瞬間です。

秋なすび嫁に食わすな

秋に収穫された茄子は小さく肉がしまり、えぐみや種が少なく味が良いので珍重されていた、こんなに美味しいものを嫁に食わすのは惜しいという姑根性を表したものとされる説とまったく逆に秋ナスは食べ過ぎると体が冷える、毛が抜け子種が絶えるといった俗信を信じ嫁の身を案じたという説がある。しかし、茄子には、それほどの栄養はなく、まして毒もない。昔の人は茄子の効能を大げさに信じてできた言葉ともいえる

大根おろしに医者いらず

言葉の通りの意味を持つ

大根に含まれる、ビタミンcやジアスターゼが健康維持に一役かっている、しかし熱に弱いので、おろしのように生で食べるのが最適の食べ方。消化、整腸を助ける働きがあり、刺身や揚げ物、肉、魚など多岐に渡り付け合せるのは、大根おろしの辛みや香気が食欲増進に役立つ、経験の知恵とはいえ昔の人に栄養素は分からない状態でこの様な言葉ができた事に対し昔の人はすごいと感じる

青菜に塩

元気がなくしおれている人の様子

菜っ葉に塩をかけると、くたっとしおれてしまう。塩でなぜしおれるかというと、塩には脱水作用があり、浸透圧の関係で塩分の低い水分が塩分濃度の濃い方へ出ようとするから、これを利用すると漬物ができる。

蓴菜で鰻繋ぐ

(じゅんさいでうなぎつなぐ)

馬鹿馬鹿しくできない事を表す

ジュンサイは古い池や沼に自生して、若い葉巻の裏に寒天のような透明の粘液を分泌する水草。このヌルヌルしたジュンサイとヌルヌルしたウナギではお互い縛りようがないからできた言葉。関西では「ジュンサイなお人やなー」と言えば頼りない人を表し。「ジュンサイなこと言わんで」と言えばでたらめで、信用できないときに使う。

蓼食う虫も好き好き

(たでくうむしもすきずき)

人それぞれ好みがある。自分の好みだけでは推し量れないものもあるんだという意味のことわざ

たでの名の起こりは辛みが強いので「ただれ」から出来たとされている。そんな辛い蓼の葉を好む虫もいることからこの様な言葉ができた

独活の大木

(うどのたいぼく)

身体だけ大きく役に立たない人の事を指す

ウドは大きいもので2メートル以上の高さになるが、そんなに大きくなると食用にならない事から出来た言葉

色で迷わす浅漬け茄子

(いろでまよわすあさづけなす)

浅漬けの茄子は色がきれいで、つい色の良さにひかれてしまう。この事から女が色(容姿の良さ)で人を迷わす事を言う。

大根役者

(だいこんやくしゃ)

芸の無い下手な役者の事

大根には生白いばかりで旨味がないことから大根役者になったという説がある。また、大根は消化に良く腹に当たらないので、それをもじって、あたりの無い芸の無い、とされる説もある。役者でなくても、平凡で無能な人の事を大根と呼ぶこともあるようだ

人参飲んで首くくる

大事な事は解決したが、その為にしたことで今度は苦しめられるということ

ここで出てくる人参は高価な朝鮮人参のことで、漢方の王様である。かつては唯一の頼りになる漢方とされていた「高価な人参を手に入れて、病気が治ったけれど、その薬代を払えずに首をくくらなければいけない」ということ

山の芋が鰻になる

(やまのいもがうなぎになる)

ありえないことが起きる例えとして使う

なぜ山芋が鰻になるのか、ともにぬるぬるしていて強精食だからだろうか。落語では坊主が流しに鰻を隠していたら、檀家に見つかり、そこでとっさに「山芋が鰻になったか」これを真に受けて「寺ではそんなことができるのか」と早とちりするような人の事を「山の芋を蒲焼にする」という

冬至南瓜に年取らせるな

(とうじかぼちゃにとしとらせるな)

冬至に南瓜を食べると中風にかからない、風邪をひかない、魔よけになると言われ、その日に南瓜を料理して食べる風習は全国にある。

中風とは脳卒中の後遺症である半身不随、言語障害、手足のしびれや麻痺などを指す言葉。

この時期にビタミンAをとることはとても理にかなっている。南瓜は長期保存のきく野菜で「南瓜と坊主は古いほど良い」ということわざがあるほど、しかし冬至(12月20日頃)を過ぎると栄養価が落ちてしまうので、冬至までには食べよう、年越しをさせるな、年を取らせるなということ。

筍の親まさり

(たけのこのせいちょうおやまさり)

この成長がめざましく、親をしのぐほどになるということ

筍の成長は目を見張るものがあり、たちまち親竹と同じにまで成長する。実際、最盛期で120cmという同じような言葉に雨後の筍(うごのたけのこ)という言葉もある。

親の意見と茄子の花は千にひとつの仇は無い

親が子を思って忠告することには無駄は良く聞くようにという言葉

茄子は自家受精するので無駄がなく、花が咲けば花の数だけ実をつけるので生まれた言葉。しかし、実際は茄子の結実する確率は30%ほどだという。

案ずるより芋汁

食べて待つのが良い、なるようにしかならない

ごぼう抜き

ゴボウを抜くように一気に何人も抜く

大根を政宗で切る

不相応な仕事をさせる。大根を切るのに名刀を持ち出すような様